子どもの頃、絵本や小説が大好きでした。
ページをめくるたびに、知らない世界が広がっていくような気がしていました。
いつの頃からか、「いつか子どもたちに絵本を届けたい」という小さな夢を持つようになりました。
まさかその記憶が、何十年も後に大学の100周年事業につながるとは思っていませんでした。
高校を卒業する頃には別の目標を持ち、看護短大に進学しました。そこで私の人生を変える出会いがありました。
困難なことに出会うといつも思い出す言葉があります。
「諦めない」
この言葉は、大学院時代に何度もかけられた言葉です。恩師とは看護短大時代に出会い、気がつけば大学院まで30年以上のお付き合いになります。
大学院時代の研究は、決して順調なことばかりではありませんでした。そしてさらに大学院を修了し、大学教員となった今でも、教育や研究の中で「もう無理かもしれない」と諦めそうになることがあります。
そのたびに思い出すのが、恩師の言葉でした。
「諦めない、何があっても諦めない。それは負けず嫌いとか意地じゃない。」
その言葉を胸に何度も何度も立ち上がってきたように思います。研究も教育もたくさん遠回りをしました。
そして2025年の夏、嬉しい出来事がありました。
天理大学の100周年記念事業に関わる機会をいただいたことです。
「子どもたちの職業体験」の運営にかかわり、参加してくれた子どもたちにオリジナルの絵本を届けることができました。
当日の様子はこちら→https://www.tenri-u.ac.jp/news/57833/
(こどもたちの医療職業体験「いのちをまもるおしごと」絵本はこちらこのコラムの最後に添付しています。ぜひご覧ください。)
子どもの頃の小さな夢が、看護師としての経験を重ね、大学教員となり、進む道を変えながら長い時間をかけてつながったのです。
そして2026年2月・・・第115回看護師国家試験がありました。

写真は第115回 看護師国家試験会場夢に向かう4年生を応援に行きました。
合格発表はもうすぐ。
夢に向かう4年生の目指してきた夢が、どうか花開きますようにと願いながら、2025年夏の100周年イベントを思い出しました。遠回りしたとしてもいつかきっと叶うときがくる。
このコラムを読んでくださっている皆さんの中にも、いま夢や憧れを抱いている人がいるかもしれません。
その夢は、すぐには叶わないこともあるでしょう。けれども、形を変えながら思いがけないところでつながることがあります。
そのために大切なのは、「何があっても諦めない」こと。
皆さんの夢がどのようにつながっていくのか、とても楽しみにしています。
(執筆者:医療学部看護学科・准教授 徳島佐由美)