「成人看護学」の授業では、成人期の対象を理解し、成長・発達および健康状態に応じた看護の基礎を学んでいます。今回、成人期の対象理解を深めるため、脊髄損傷を患い両下肢麻痺のある患者さんに対し、看護を実践する実技演習を行いました。演習では4年生が患者を演じました。事前学習では、「どのような観察が必要か」、「患者さんからどのような訴えがありそうか」を考え、イメージを膨らませて実技演習に臨みました。

緊張しながら血圧測定

「横向きになりましょう」

より良い看護をするためには?

「優しい声かけ、丁寧で良かったよ」
思いがけない患者さんの反応に戸惑う場面もみられましたが、事前学習を活かして対応し、グループメンバーでより良い援助を検討したことで、患者さんに必要な看護を懸命に実践することができました。
2年生は「実際に看護をやってみる」ことによって、4年生は「実際に患者になってみる」ことによって多くの気づきが得られ、お互いに学び合う貴重な経験になりました。
執筆者(医療学部・看護学科 加藤 久代・助教)