2025年11月5日(水)・6日(木)の2日間にわたり、成人看護学領域の研究計画書発表会を開催しました。看護学科では最大規模となる本ゼミからは、18名の学生が登壇し、それぞれが自らの関心と臨床経験をもとに構築した研究計画を発表しました。会場は、まるで看護系学術集会を思わせるような熱気と緊張感に包まれました。
開会にあたり、「本発表会は、学生の皆さんが熱意をもって取り組んだ研究計画を共有し、互いに学び合う場です。研究を通して培った論理的思考力や探究心は、将来の看護実践に必ず活きるでしょう」とのメッセージを送りました。また、学生の演題テーマには、看護の専門性に基づいた支援のあり方を探求する視点が多く見られ、学部段階における研究の成熟度を感じさせる発表が続きました。

研究発表の様子では、2日間にわたる発表では、臨床現場での課題意識を出発点とした多様なテーマが取り上げられました。参加した学生たちは、自らの問いを明確にし、文献検討や研究計画の方法を丁寧に説明しました。質疑応答では、他の学生や教員から活発な意見交換がなされ、互いの学びを深める機会となりました。研究計画を立てる過程そのものが看護実践力の向上につながることを実感した様子で、発表を終えた学生たちの表情には達成感があふれていました。


閉会のあいさつでは、山中教授より次のような講評がありました。
「どの演題もバラエティに富み、実現可能性の高い素晴らしい研究でした。質疑応答の姿勢も学会発表さながらで非常に良かったと思います。事前に準備していたとしても、100%この研究計画を伝えたいという思いが伝わってきました。今回のディスカッションを通して、ぜひ計画書をさらにブラッシュアップしてください。将来、臨床看護師として経験を積んだ後に研究へ取り組む際には、本学教員がサポートできる体制が整っています。どうぞそのリソースを活用してください。」
発表会を通じて、学生たちは研究を「特別な活動」ではなく、「看護実践の延長線上にある学び」として実感する貴重な機会となりました。
成人看護学領域では、今後もこうした教育活動を通じて、研究的視点をもつ実践力の高い看護師の育成を目指していきます。
執筆者(医療学部・看護学科 東 真理・准教授)