
天理大学人文学部では、天理市内の小中高生などを対象に「第3回 アダプテッドスポーツフェス2025」を、8月31日、天理大学杣之内第一体育館で開催しました。
「アダプテッドスポーツ」とは、英語の「adapt(適応)」に由来し、障がいの有無や年齢、体力などに関わらず、誰もが楽しめるように、プレーヤーに合わせてルールや用具を工夫して行うスポーツです。
今回は、天理大学創立百周年記念行事の一環として、人文学部が主催し、天理市・天理市教育委員会の後援、NPO法人ホスピタルフットボール協会の協力のもと開催されました。
「アダプテッドスポーツフェス2025」は、天理大学応援団チアリーダー部のオープニングセレモニーで幕を開けました。

続いて、人文学部長 山中秀夫教授が「天理大学百周年コンセプトCONNECT『つながる』に掲げられているように、ここに集う皆さん同士が楽しくつながるイベントにできれば嬉しい」と挨拶しました。
また、並河健天理市長も挨拶に立ち、「本日のイベントをさらに広げて、お互いに支え・支えられるような、皆が生きやすい社会へのきっかけとしてほしい」と話しました。


3回目を迎えた今回の「アダプテッドスポーツフェス」では、「スポーツ用車いす体験」「日常使用の車いす体験」「eスポーツ体験」が実施されました。
スポーツ用車いす体験
このブースでは、競技用車いすを使って、「車いすアメフト」、「車いすバスケットボール」、「車いすソフトボール」「しっぽとり」「車いすハンドボール」「車いすダンス」「ボッチャ」「車いすバドミントン」「タイムアタック」といったスポーツ体験が行われました。




日常使用の車いす体験

こちらのブースでは、日常生活で使用される車いすを使い、移動や操作の体験を通じて、バリアフリーの理解を深めました。
eスポーツ体験

ここでは、「アイ・コラボレーション神戸」の協力を得て、“聴覚をフル回転して対戦する格闘ゲーム”や、“視線で操作するレースゲーム”など、身体的制約に配慮したゲーム体験が提供されました。
夏休み最後の日曜日となったこの日は、天理ボーイズのメンバーをはじめ、多くの参加者が集まり、杣之内第一体育館の冷房完備の快適な環境で元気いっぱいに「アダプテッドスポーツ」を楽しみました。
また、参加者同士が「アダプテッドスポーツ」のルールを互いに確認したり、コツを教え合ったりするなど、各ブースで会話も弾みました。
宗教学科、国文学国語学科、歴史文化学科、心理学科、社会教育学科、社会福祉学科を擁する天理大学人文学部では、今後もスポーツを通じた「共生社会」づくりの視点や方法を考える機会を提供し、誰もが“CONNECT=つながる”ことのできるイベントの企画・実施に取り組んでまいります。