2025年1月11日に右京ふれあい文化会館(京都市右京区)で開催された「新春、まるごと!嵯峨大念佛狂言」という民俗芸能イベントにおいて講演をさせていただきました。
嵯峨大念佛狂言は、京都市右京区嵯峨野に伝わってきた民俗芸能で、1986年に国の重要民俗文化財に指定されており、2025年には保存会結成から50年を迎えます。私は前職からのお付き合いがあり、当学科でも昨年10月に実施した異文化体験活動Ⅱの臨地見学で秋季公演を見学させていただくなど、大変お世話になっている団体の一つです。

嵯峨大念佛狂言の演目の幕間に設定された私の講演は、「嵯峨大念佛狂言の魅力とその活動」と題し、嵯峨大念佛狂言を含む大念仏狂言の歴史的概要、同保存会に伝承される古い面や衣裳のもつ意味。補助金事業を活用した近年の活動と、それらから覗える同狂言の魅力について写真や映像を交えながら解説をさせていただきました。
当日は、250名ほどの来場者があったと聞いていますが、少しでも鑑賞者の知的欲求や興味関心を満たすことができたなら、地域文化の継承に寄与できたなら幸いです。

写真提供:嵯峨大念佛狂言保存会
日本学科(留学生対象) 講師 長谷川 奨悟