国文学国語学科 授業紹介:「授業って、どんなことをしているの?」⑫ 文章表現1(前編) 2026.06.17 人文学部国文学国語学科教育・研究学生生活受験生の方へ在学生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ # 授業紹介

 天理大学人文学部の国文学国語学科のカリキュラムは、国文学・国語学の両方の分野をバランスよく学べる構成になっています。今回は、3年次に開講される「文章表現1」を紹介します。

 ***

 この授業では、主に小説、エッセイ、詩などの文芸作品の創作にチャレンジすることで文章力、表現力の向上を目指しています。特に、「書かれた過程を意識して文学作品を読むこと」、「読まれることを意識して自分で書く」という「読む/書く」のサイクルと、出来上がった作品を相互に読んで評価し合うことでそれぞれの特長や課題を発見するという過程を大切にしています。

 今回の授業では、宮沢賢治の詩「小岩井農場」を読み、賢治特有の創作手法である「心象スケッチ」を参考にしながら、詩の創作に取り組みました。「心象スケッチ」とは、ペンと紙を持ってフィールドワークしながら、風景や心に浮かんでくることをそのままスケッチし、さらにそれを詩の形していくという作業です。

 賢治はこれを有名な小岩井農場で実践しましたが、今回、私たちはやはり有名な石上神宮で行いました。たくさんの鶏や自然に触れ、またそこで浮かんでくるとりとめもない思いをスケッチしていきます。

 ただスケッチするだけではなく、それを自分の文学スタイルとして整えて、修正していくことも大切です。これらの作業は、詩だけでなく、小説などで心情や風景の描写、つまり「文体」の確立の上でも役に立つと思います。

 そうして出来上がった作品を読むと、同じ場所を歩いていても、学生それぞれの感性、個性の違いが非常によく表れていて、改めて感心させられます。

 これからも「読む/書く」を通じて、創作の楽しさをさらに知ってもらえればと思います。

(人文学部国文学国語学科 中村晋吾)

関連リンク

ページ先頭へ

詳細はこちら