2026年5月30日(土)、社会福祉学科で精神保健福祉士を目指す2年生が、岡山県瀬戸内市にある国立療養所長島愛生園を訪問しました。当日は、学生・教員あわせて27名が参加しました。
事前学習を踏まえてフィールドワークへ
学生たちは、事前の授業でハンセン病の歴史や、そこに生じた差別・偏見について学んだうえで、早朝に大学を出発し、午前10時に長島愛生園に到着しました。到着後は、学芸員の方にご案内いただき、長島愛生園歴史館と園内を見学しました。
歴史館では、長島愛生園で生活されてきた方々が実際に使用していた生活用具や、書き残された文章、写真、作品などを通して、療養所での暮らしや、当時の社会状況について学びました。また園内の見学では、隔離政策のもとでこの場所がどのような意味をもっていたのか、そこで暮らしてこられた方々がどのような思いを抱いていたのかについて、学芸員の方のお話を伺いながら考えを深めました。


見学後にグループに分かれてディスカッション
見学後は、研修棟の会議室をお借りし、グループに分かれて意見交換を行いました。学生たちは、見学を通して印象に残ったことや、事前学習との違い、精神保健福祉士を目指す立場として考えたことなどを話し合い、その後、各グループで話し合った内容を全体で発表しました。

参加した学生の声
参加した学生からは、「事前に講義でハンセン病の歴史を学んだり、映像を見たりしてきたが、実際に患者さんたちが使ってきた食器や、書かれた文章などを見て、より深く学ぶことができた」という感想がありました。また、「案内してくださった学芸員の方から、無知や無関心が差別につながると教えていただいた。今日のフィールドワークで学んだことを、少しでも身近な人に話していきたい」といった声も聞かれました。
そのほかにも、「長島愛生園で生活されていた方々の写真や作文、陶芸作品、演奏された音楽などを通して、人権問題について身近に学ぶことができた」「新型コロナウイルス感染症の流行時のことを思い出しながら、仲間たちとディスカッションすることができた」といった感想が寄せられました。
今回のフィールドワークは、ハンセン病をめぐる差別や偏見の歴史を学ぶだけでなく、無知や無関心が人権侵害につながること、そして学んだことを自分の言葉で語り、他者に伝えていくことの大切さを考える機会となりました。精神保健福祉士を目指す学生にとって、病気や障害のある人の生活、社会的排除、権利擁護について、現地で学び、仲間と語り合う貴重な学修の場となりました。
