公開教学講座シリーズ第11回「『元の理』のジェンダー論」を開催 2026.03.03 教育・研究関連施設附属おやさと研究所講座公開教学講座6つのCONNECT世界とつながる

2月25日、おやさと研究所では、天理大学創立100周年企画として、公開教学講座シリーズ「『元の理』の学術的研究とその新しい展開を求めて」の第11回を開催しました。今回は、堀内みどり主任が「『元の理』のジェンダー論」という演題で講演いたしました。

堀内主任は、はじめにジェンダーについてその関連用語を含めて詳しく説明。ジェンダーとは、生物学的な男性・女性にとってふさわしいとされた役割・思考・行動・表象全般を指すものです。しかし現代では、いわゆる男女のみならず、多様な性があることが医学的にも証明されており、性的少数者はどの時代でも必ず一定数存在していることを解説しました。

堀内主任は、この理解を踏まえ、次に「元の理」の教理から、ジェンダーについて記されている2つのポイントを指摘しました。
①月日親神が「地と天」を象って「夫婦」を拵え、それが「この世のはじめ出し」であるがゆえに、人間は「有性生殖」で生まれ、同時のこの世界も創出されたこと。
②「十柱の神名」で表される男神と女神は互いに有機的に協働し、それにより人間が創造され、また今日に至るまで守護を受けていること。
それゆえ、私たちは男性であろうと女性であろうと、だれもが親神にとる十全の守護を受けています。「おふでさき」で教えられた「よふきゆさんがみたい」という親神の思いは、人間の社会的なありように反映されることによって実現していくものとなります。

さて、天理教における先人の女性たちの布教への行動力には、目を見張るものがあります。それは、信仰への確信と喜びとに裏打ちされていたからです。男尊女卑が当たり前だった時代、教祖が女性であったことは女性たちに生きる力と信仰の喜びを与えました。教祖の教えこそ、一人ひとりの生き方を変え、周辺社会に大きな波紋を起こした「ジェンダー平等」の実現であったのです。

堀内主任は、最後に、広く同世代・次世代へと信仰を繋いでいくことが、「親から子、子から孫へと引き継いでいく」ことになると強調して、講演を締めくくりました。講演後、参加者との間で活発な質疑応答や意見交換が行われました。

おやさと研究所では、この公開教学講座の1年間の成果を踏まえ、3月25日(水曜日)13時より、「『元の理』の学際的研究の可能性」と題して、特別講座「教学と現代」を開催いたします。場所は天理大学研究棟第1会議室です。事前申し込みは不要ですので、振るってご参加ください。

(おやさと研究所・金子昭)

会場内のパネル展示

関連リンク

ページ先頭へ

詳細はこちら