【テーマ】大阪市東南部の歴史地理
【実施日】2025年11月30日 13:00〜17:00
今期の日本文化体験実習Ⅱでは、計4回の実地調査と1回の臨地見学を予定しています。臨地見学では、受講している学生たちに実習場所を決めさせ、各自が設定したテーマについて調べた内容を、現地をめぐりながらそれぞれの場所で報告をしていきます。
今回は、大阪市東南部の天王寺公園・新世界エリアが実習対象地となり、日本学科の先生方にもご参集いただき、学生とともに現地見学をおこないました。
まず、大阪市立歴史博物館の常設展示を通じて、大阪市街地形成の歴史的背景を学びました。


その後、対象地域に移動し、大正・昭和期の地形図や古写真などを手がかりに、明治36年の第五回内国勧業博覧会の跡地利用として行政主導で整備された都市公園としての天王寺公園、商業地区として民間資本で開発された新世界エリアの現状を見学しました。



内国博覧会という国家主導のメガイベントの跡地利用のあり方という点で見れば、今回の大阪万博の夢洲エリアの再開発ともリンクすることでしょう。

私個人的には、10数年ぶりに新世界を訪問したのですが、ディープな飲食店がスガタを消し、観光客向けの串カツ屋が立ち並ぶ、ザ・大阪的な風景に変わってしまっていたことに少し寂しさを覚えたのは、また別のはなし・・・

さて、参加した学生は、事前に調べた知識を元に、あるいは教員の解説を聞きながら、大阪を巡検したわけですが、はたして現地で何を観て、何を感じとることができたのでしょうか。
日本学科(留学生対象) 講師 長谷川 奨悟