
2025年度「JICA海外協力隊」1次隊として派遣が決定した本学卒業生の舟﨑千夏さんと椿理穂さんが、7月14日、JICA奈良デスクの福西真実氏、本学柔道部監督の穴井隆将准教授らとともに本学を訪れ、永尾比奈夫学長に出発の挨拶を行いました。
天理大学は、JICA関西および天理市と2022年11月に「連携に関する覚書」を締結し、国際協力に資する人材の育成と、開発途上国での協力活動の推進に取り組んでいます。
この連携活動の一環として、2027年までに2年間の長期派遣者を継続的に送り出すほか、1か月程度の短期派遣者を年間数名派遣。エジプト柔道ナショナルチームの技術向上と柔道の普及に貢献しています。
現在、長期派遣第1号として体育学科卒業生の門田優吾さん(2023年3月卒業)が2023年10月よりエジプトで活動中。また、2024年からは本学柔道部員が短期派遣者として毎年エジプトへ赴いています。
舟﨑千夏さん(国際学部地域文化学科2023年3月卒業/大学院体育学研究科2025年3月卒業)は、大学院在籍中の2024年2月に短期派遣隊としてエジプトで活動。その経験を活かし、今回、エジプトへの長期派遣へ応募しました。舟﨑さんは「短期派遣での経験を存分に活かしながら、新たな気持ちでエジプト柔道ナショナルチームに多方面で貢献したい」と意気込みを語りました。
椿理穂さん(国際学部地域文化学科2020年3月卒業)は、在学中にコロンビアのバジェ大学へ1年間の交換留学を経験。卒業後は本学入学課や国際交流センター室で勤務し、企画運営など多方面で活躍しました。椿さんは「キルギスでは、日本語教育や日本文化の普及にしっかりと務めたい。積極的に多くのことを経験して、2年後たくましくなって帰ってきたい」と抱負を述べました。


永尾学長は、両名のこれまでの活躍を労いながら、「今回、お二人の『JICA海外協力隊』派遣が実現したのは、さまざまな人との“つながり”があったからこそ。感謝の気持ちを忘れず、身体に気をつけて2年間務めあげてほしい」と激励の言葉を送りました。
天理大学では、今後もJICA関西等との連携を通じて、国際協力に貢献できる人材の育成と、学生・卒業生の活躍の場を広げる取り組みを推進してまいります。