
6月30日、天理大学はJRA日本中央競馬会がすすめる学校招待事業の一環として、天理市立朝和幼稚園の年長組を対象に「馬の餌やり体験」を西山古墳横にある天理大学馬術部の馬場で開催しました。
天理大学では、1933年(昭和8年)に馬術部が発足。令和元年度からはホースセラピーに取り組んでいます。
令和5年度からは、JRAの外郭団体である一般財団法人TAW(Thorughbred Aftercare and Welfare)、天理市の協力のもと、学校招待事業を展開してきました。
学校招待事業では、行政等と連携した馬との触れあい体験を通じた園児・児童・生徒の教育・育成活動の支援を目指しており、昨年度実施した、馬の触れあい・ブラッシング・乗馬体験に加え、今年度は、「馬の餌やり体験」を新たに加えることとなりました。

当日、岡田副学長(社会連携センター室長)が、「今日、みなさんがお馬さんにあげる餌は天理大学の畑で収穫した人参です。このお馬さんは心に悩みを抱える人を癒やす仕事をしていて、人から触られるのが好きです。ぜひ、触ってあげてください。」と園児に呼びかけました。
園児たちは、馬が好む餌である人参の葉をスタッフから受け取り、幼稚園の先生と一緒に、馬の餌やりを体験しました。最初こそ緊張気味の園児でしたが、馬が人参の葉をもぐもぐと食べる様子を見て興味津々に。スタッフ指導のもと、馬のやわらかい毛並みに触れるなど、初めての体験に目を輝かせていました。

今年度の学校招待事業は、本学が出資・設立した農業生産法人「天理アグリ株式会社」の協力を得て、地産の人参の収穫・餌やり体験を企画していましたが急激な気温上昇のため、人参の収穫は事前に「天理アグリ株式会社」委託し、園児は餌やり体験のみとなりました。
なお、「天理アグリ株式会社」では、馬の馬糞を堆肥とし、耕作地の肥料とする循環型農業を目指して活動しています。
園児たちは、餌やり体験の後、馬の厩舎を見学しました。厩舎奥でスタッフにブラッシングされている馬や、厩舎内で静かに待機する馬の姿に興味を抱く園児も多く、貴重な体験となりました。

学校招待事業の最後には、「天理アグリ株式会社」が収穫した人参を園児一人ひとりにプレゼント。園児たちは笑顔で、「カレーを作ろう!」「肉じゃがを作る!」と喜びの表情を浮かべるなど、馬との触れあいを通じた、こどもたちの健全な育成の機会となりました。
園児の感想より
「お馬さんがとてもかわいくて、初めての餌やりも楽しかったです。」
「今日は乗ることはできなかったけど、いつかお馬さんに乗ってみたいです。」
「人参をもぐもぐ食べる様子がかわいらしかったです。」