社会福祉×海外ボランティア:「国際参加プロジェクト(IPP)」参加報告 2025.06.26 CONNECT人文学部社会福祉学科教育・研究国際体験国際参加プロジェクト受験生の方へ在学生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ企業・一般の方へ6つのCONNECT世界とつながる学生同士がつながる

今年で21回目となる天理大学の海外ボランティアプログラム「国際参加プロジェクト(International Participation Project :IPP)」がタイ王国で実施され、社会福祉学科から2名の学生が参加しました。2025年2月12日から26日までの14日間、タイ王国の3つの都市や村で、参加した学生12名が、小学校等での日本語・日本文化を通した教育支援活動、スラム街での支援活動の見学、山岳少数民族であるモン族の村でのホームスティなど、様々な体験をしてきました。参加した学生さんの感想を紹介させて頂きます。

鈴木陽菜さん(社会福祉専攻3年次生)

IPPでスラム街を訪問して印象的だったことは、スラム街の方々も仏教を大事にしていたことです。スラム街の家の前に仏像がある家が数軒ありました。スラム街の通り道にはたくさんゴミが落ちていたり、家の壁がなく外から家の中が丸見えだったりと日本では見たことのない光景がありました。しかし、仏像の周りはとても綺麗でお供えもされていました。それはスラム街のどこの仏像も同じで、タイの人の仏様を敬う気持ちを強く感じることができました。
これらのことから仏教を信仰することで、神仏の存在に頼ることができ、自然と心の余裕が生まれてくるのではないかと考えました。また、心に余裕があるからこそ、タイの人達はどんな環境にいても笑顔で人に優しくできるのだろうと思いました。日本ほど福祉が発達しているわけではないけれど、タイでは仏教があるからこそ日本とはまた違った幸福の形があるのだと感じました。日本とは全く違う価値観に触れることのできる貴重な機会なので、ぜひみなさんもIPPに参加してみてください!

長谷川萄香さん(社会福祉専攻3年次生)

IPPに参加させて頂く中で私が学んだことは、障害のある方との関わり方です。普段、日本では言語の壁を感じる場面に出くわすことはそんなに無いのですが、タイに行き、タイの人と言葉を交わす際に、伝えることや読み取ることが難しく感じることがありました。その時、私は言葉が伝わらないことを一種の障害のように感じました。しかし、その言葉が通じない状況で、みんなで伝えあい、分かり合おうとすることで、本当にお互いのことを思いやっているのが目に見えることが多々ありました。
知的障害の方や、自閉症の方、視覚聴覚などの障害の方、他にもたくさんの障害がありますが、どのような障害があっても、分かり合おうとしたり、お互いに考え合ったりすることで、もっと障害に対しての考え方が変わり、一人一人が暮らしやすい社会になるのではないかと考えました。沢山たくさん学びがあった14日間でした。本当にありがとうございました。

(IPP担当:人文学部社会福祉学科教授 関本克良)

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