天理大学アメリカンフット-ボール部監督 糸賀亨弥氏が天理市長を表敬訪問 2025.05.14 クラブ関連ニュース6つのCONNECT世界とつながる地域社会とつながる

5月9日、天理大学アメリカンフットボール部監督で、NPO法人「ホスピタルフットボール協会」代表理事も務める糸賀亨弥氏が、並河健天理市長を表敬訪問し、AAASP「ASPIRE Awards Founder’s賞」受賞報告を行いました。

AAASP(American Association of Adapted Sports Programs)は、アメリカジョージア州に拠点を持つ団体で、1996年アトランタオリンピック・パラリンピック後より、同州内の身体に障害のある生徒(小学1年生~高校3年生)が障害のない仲間と同じように、学校の体育や部活動(スポーツ)を通じて得ることのできる体験をつくる活動をしています。

糸賀氏の「車いすアメフト」の構想は、2008年、『国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会』を観戦した際に出来たもので、その後、AAASPで既に車いすアメフトをやっていることを知り、2011年に天理教海外部の協力を得て単身渡米。
現地でパラスポーツの試合を見学し選手に取材も行いました。糸賀氏は日本へ帰国後、「車いすアメリカンフットボール」の体験会活動などを実施し、ビジョンに共感した身体障害や知的障害がある人、介助者が集まり、日本初の「車いすアメリカンフットボール」チームが生まれました。
糸賀氏はその後、2013年・2018年・2024年にも現地へ赴き、同団体と様々な交流を行ってきました。

こうした糸賀氏の取り組みに対し、今回、「ASPIRE Awards Founder’s賞」が贈られました。
栄誉ある「ASPIRE Awards Founder’s賞」を受賞した糸賀氏は、「車いすスポーツを通して、皆が楽しみ、人と人とがつながり、誰もが生きやすい世の中となってほしい」と語りました。そして、「1人でも多くの人に車いすスポーツを体験してもらって、いろんな技術を使うことで新しい世界があるということ、言葉を超えてつながる瞬間があるということを、天理から発信していきたい」と今後の抱負を述べました。

受賞報告を受けた並河市長は、「『「みんなの学校プロジェクト」』などを通して、車いすスポーツを今後も発信していきたい」と話しました。

「車いすアメリカンフットボール」における車いすは、障がいを補うための道具ではなく、スポーツをするための道具(乗物)です。この競技には参加条件や資格はありません。障がいのある方だけのパラスポーツではなく、障がいの無い方も一緒に参加でき、また、老若男女の区別なく誰もが参加できるスポーツです。

天理大学では糸賀氏の協力のもと、創立百周年記念イベントの一つとして人文学部主催「アダプテッドスポーツフェス」を、8月31日(日)、天理大学杣之内第一体育館において開催する予定です。
詳細につきましては、今後、大学ホームページなどでお知らせいたします。

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