【教員コラムNo,31】
子どもの育ちを支える看護を学ぶ
“小児看護学実習” 2026.01.28 医療学部受験生の方へ在学生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ企業・一般の方へ # 医療学部# 看護学科# 教員コラム

 3年生の秋から始まった領域別の実習も終盤に差し掛かってきました。

「小児看護学実習」では、病院のほか、保育施設や学校など多様な施設での実習を通して、発達段階や生活背景の異なる子どもたちと向き合い、教科書だけでは得られない学びを得ています。

 病院実習では、体温や血圧といったバイタルサインを測定する機会が多くあります。特に小児看護学実習では、測定のために病室に入るだけで泣き出してしまうなど、大人と異なる子どもの反応に、学生たちが戸惑う場面に多く遭遇します。最初は手順を追うことに精一杯になりがちですが、表情や仕草から言葉にできない子どもの不安や恐怖をキャッチし、測定時間や順番を工夫したり、遊びを取り入れたりと、試行錯誤を重ねていくようになります。発達段階だけでなく、子どもの特性や病状、周囲の環境によっても反応が異なるため、上手くいかないことも多いのですが、挑戦し続ける学生の姿から、知識だけでなく、子どもなりの理由を理解して尊重する姿勢が自然に身に付いていると実感しています。遊びや生活を通した関わりが看護となり、関わり方一つで子どもの表情や行動が変わることも多くあります。子どもの小さなサインや変化に気付いたときに、子どもの育ちを支える看護を実感するのだと思います。

 急速な少子化が進行する中、子どもと関わりながら学べる場は減少しつつあります。小児看護学実習は、知識や技術の習得にとどまらず、子どもの成長や生活、家族に寄り添う姿勢を育む重要な学びの場です。子どもたちとの出会いと、支えてくださる皆様のお力に感謝しながら、子どもの「今」を支えながら、未来につながる看護を考える小児看護の奥深さを伝えていきたいと思います。

執筆者(医療学部・看護学科  石橋かず代・准教授)

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