公開教学講座シリーズ第9回「『元の理』と異文化理解」を開催 2026.01.07 教育・研究関連施設附属おやさと研究所講座公開教学講座6つのCONNECT世界とつながる

2025年12月25日、おやさと研究所では、公開教学講座シリーズ「『元の理』の学術的研究とその新しい展開を求めて」の第9回目を開催しました。今回は、森洋明研究員(国際学部外国語学科教授)が「『元の理』と異文化理解」という演題で講演いたしました。

森研究員は、まず、生活文化として根付く宗教のあり方について日本とフランスを比較しました。そして、文化というものがいかに言語と深く関わっているか、実例を挙げて分かりやすく解説しました。その上で、「元の理」にある「三千九百九十九年は文字の仕込みと仰せられる」という表現については、民族によっては文字のない言語もあることから、「文字の仕込み」は端的に「言葉の仕込み」であるとも理解できると説明しました。

言語はまた、世界をさまざまに文節化することで固有の世界観を表現します。そこから「文化=分化」ということも言えるわけですが、実はこの「分ける」ことが異なる文化同士の対立や民族相互の紛争を生みます。森研究員は、異文化理解、異文化共生の難しさもそこに起因すると指摘しました。その実例として、異文化伝道の最先端としてのコンゴ伝道の歴史と現状を挙げました。

最後に、森研究員は、「元の理」がさまざまな違いを超越し、全人類共通の守護の世界を表明するものであること、そして異文化理解の視点から「元の理」を論じることが天理教が持つ普遍的なメッセージを再評価するものであることを述べて、講演を締めくくりました。
講演後、フロアとの間で活発な質疑応答や意見交換が行われました。

この公開教学講座シリーズは毎月25日に開催されます。事前申し込みは不要です。
次回、第10回目の公開教学講座は、1月25日(日曜)13時より、天理大学ふるさと会館大ホールにて開催されます(いつもの場所と異なります)。井上昭洋所長が「『元の理』の人間学/人類学」と題して講演いたします。

(おやさと研究所・金子昭)

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