
私は看護学科で教員として学生と向き合う一方で、趣味の剣道を通して、自分自身の心と身体を整えるようにしています。剣道は、技を磨くことはもちろんですが、一瞬一瞬の判断力や集中力、そして相手を思いやる心が求められる武道です。日々の稽古で培ったこれらの力は、教員として学生と接する際にも大きな支えになっています。落ち着いて物事を見つめ、冷静に判断しながら、学生一人ひとりに寄り添った指導を心がけることができるのは、剣道で学んだ心の整え方があるからだと感じています。
看護の学びでは、専門知識や技術の習得だけでなく、患者さんの心に寄り添う力や、自分自身の心身を整える力も必要です。私は剣道を通して得た「集中力」と「心の余裕」を指導に活かし、学生が自分らしい力を発揮できる環境づくりを大切にしています。また、困難に直面したときでも冷静に考え、前向きに挑戦できる力を育むことを意識しています。

学びの場で大切にしているのは、「知識だけでなく心も育てること」です。剣道で鍛えた精神力をもとに、学生たちが安心して学び、自分の可能性を広げられるような教員でありたいと考えています。
執筆者(医療学部・看護学科 横井 弓枝・講師)