
11月23日、近鉄天理駅前広場にて、多文化共生の理解促進を目的としたイベント「第2回みんなの文化フェスタ ~海外と日本の文化にふれよう~」を開催しました。
このイベントは、天理大学の日本人学生と外国人留学生、国際交流センター室が協働して企画。海外の文化や言語に触れられる「体験ブース」や「ステージパフォーマンス」を通じて、参加者が異文化への関心を深め、互いに尊重する意識を育むことを目指しました。
本イベントは、「天理大学学生自治会」、「ワールドフェスティバル天理」の協力に加え、奈良県の「奈良県在住外国人コミュニティ活動支援補助金」の交付など、多方面からの支援により2回目の開催が実現しました。
総合案内所では、来場した方々に「リストバンド」を配布。7つの「やってみる」ブースのうち3つを体験すると、「お菓子」「台湾茶」「コーヒー」のいずれかと交換できる特典がプレゼントされました。
台湾茶は中国語学科の学生と教員が提供、コーヒーは「やまのべカフェクラブ」が「i CONNECT Shop」で大人気の “天理大学ブレンド”を振る舞いました。



やってみる
・柔道体験教室
天理駅南団体待合所にブースを設置。エジプトで柔道指導経験のある本学柔道部学生が、基本姿勢や技をわかりやすく説明し、参加した子どもたちからは「初めての柔道、楽しかった!」といった声が寄せられました。
・韓国あそび
韓国・朝鮮語学科の学生や韓国からの留学生が、韓国の伝統遊び「トゥホ(投壺)」などを紹介。矢を壺に入れる難しさに挑戦し、成功時には「やった!」と歓声が上がりました。
・インドネシア村
インドネシア語コースの教員と留学生が、木やヤシの実で作られた楽器を展示。ブースを訪れた皆が独特の音に興味津々の様子でした。
・おりがみ広場
タイ語コースの学生やタイからの留学生、さらに本学「国際参加プロジェクト」でタイでの現地活動を経験したメンバーたちが、ハスの花の折り紙や、切り紙を紹介。次々に参加者がブースを訪れ、色とりどりの作品に大満足の様子でした。
・海外ダンス
コロンビアからの留学生とハンガリー出身教員、そして外国語学科の学生が初心者向けダンスを披露。青空の下、ダンスの輪が広がりました。
・中国ゴマ
中国語学科の学生や台湾からの留学生が実演し、遊び方を紹介。日本のコマとの違いに多世代が夢中になりました。






きく
・絵本の読み聞かせ

留学経験のある学生と留学生が、「英語」「韓国語」「中国語」「スペイン語」で『はらぺこあおむし』と『おおきなかぶ』を、手作りボードや手作りアイテムを用いながら読み聞かせ。聞き覚えのある単語や初めての言語に大人も子どもも耳を澄ませていました。
みる(ステージパフォーマンス)
広場のステージでは、終日多彩なプログラムが繰り広げられました。

イベントの幕開けを飾ったのは、本学特任講師クーセギ先生によるハンガリーの歌とダンス。軽快なリズムと華やかな動きで、会場を一気に盛り上げました。

続いて登場したのは 「天理大学軽音部ALS(アルス ジャズ・オーケストラ)」。現役部員とOBによるセッションでは、トランペットやギターの音色が広場に響き渡り、観客から自然と手拍子が生まれました。
さらに、中国語学科2年次生の吉田頼親さんが、中国ゴマを使った「中国雑技」を披露。高く舞い上がったコマを見事にキャッチした瞬間、会場から大きな歓声が上がりました。
本学柔道部員による迫力ある「柔道演技」も行われ、「世界のファッションショー」では、国際色豊かなファッションチームが民族衣装を身にまとい、色鮮やかな衣装でステージを彩りました。



そのほか、「Hula Halau Puamohalahiwahiwa」による優雅なフラダンス、「Amigos」による演奏ではケーナやチャランゴなどのアンデス民族楽器の音色が広場に響き渡りました。


また、今回は「天理大学学生自治会」もイベント企画・運営に参加し、当日は司会進行に携わりました。模擬店では、「国際参加プロジェクトメンバー」が「フランクフルト&ドリンク」を出店しました。焼きたてのフランクフルトは参加者にもスタッフにも大好評でした。


好天に恵まれたこの日は、「ワールドフェスティバル天理2025」や「文化で天理を元気にするフェスティバル」が同時開催されたこともあり、天理駅前広場は終日賑わいました。「チラシを見て楽しそうだと思って来ました」「友人に誘われて参加しました」など、多くの方にご来場いただき、イベントは好評のうちに終了しました。
天理大学では、今後も学生・留学生・教職員が一体となり、多文化共生を広める取り組みを継続し、地域社会への貢献を強化してまいります。
学生コメント

三好諒さん(地域文化学科4年次生・西の京)
9月頃から、どんなブースを設ければ多世代の方に多文化を楽しんでもらえるか、皆で話し合いを重ねました。大学祭の準備とも時期が重なり、スケジュール調整が難しい場面もありましたが、お互いに声を掛け合いながら、どちらも成功させたい一心で頑張りました。留学生との交流を楽しみにしているメンバーも多く、初めての取り組みもありましたが、とても良い経験になったと思います。こうしたイベントに関われて本当に嬉しいですし、来場者の皆さんの笑顔を見ることができたのは最高でした。