外国語学部スペイン語コースでは10月21日、今年夏までにスペイン語圏へ留学した学生による「留学報告会」を開催しました。報告会では、スペインやメキシコへの交換留学生のほか、本学で学ぶコロンビア・バジェ大学からの短期留学生も発表を行い、それぞれの貴重な留学生活を語りました。

スペイン留学:サンティアゴとサラマンカの体験から
はじめに、中嶋安見さんが、サンティアゴ・デ・コンポステラの歴史ある大聖堂と美しい町並み、寮での生活、世界各地から集まった留学生との交流などを紹介しました。年末にはスペインの風習にならい、ブドウを12粒食べて新年を迎えたエピソードや、近郊ビゴの日本語学校を訪問して現地学生と親交を深めた体験も語られました。
また、サラマンカ・ポンティフィシア大学に留学した川崎桃奈さんのスライドも紹介されました。留学を通じて語学力を高め、世界中の友人と交流することができたそうです。言語の壁や手続きの遅さに戸惑いながらも、ホームステイやシェアハウスでの生活を通して、日本では味わえない貴重な経験を重ねました。
メキシコ・プエブラでの留学体験
次に松下真弓さんが登壇し、留学先のプエブラ栄誉州立自治大学とその街の魅力を紹介しました。世界文化遺産にも登録された旧市街地の色彩豊かで活気ある街並みや、日曜日に開かれるアンティーク市など、魅力あふれる環境での学びが語られました。また、タコ・アラベやポソレといったお気に入りのメキシコ料理も紹介されました。
コロンビア・バジェ大学の魅力
短期留学生として現在本学で学ぶミシェル・オソリオさんは、バジェ大学が位置する都市カリを「サルサの聖地」として紹介しました。自然豊かなキャンパス環境や、フレンドリーな教授陣と学生の雰囲気、活発なサークル活動など、現地学生の活気ある大学生活を伝えてくれました。
最後に、本学OBでバジェ大学に1年間留学した俣野理樹氏(外務省勤務)からもビデオメッセージが寄せられ、「コロンビア留学は、語学を将来のキャリアに役立てたい学生には特におすすめ」と、自身の経験を踏まえて後輩にエールを送りました。




質疑応答と今後への展望
質疑応答では、「困ったこと」や「準備しておけばよかったこと」など、今後の留学を意識した質問が多く寄せられました。発表者からは「スペイン語の基礎をしっかり身につけておくこと」「失敗を恐れないこと」「日本の文化を説明できるよう準備すること」などのアドバイスが伝えられました。
本報告会を通じて、参加者は留学によって得られる成長や気づき、そして海外で学ぶことの意義を改めて実感しました。スペイン語コースでは今後も、本学の多彩な留学制度を活用し、学生一人ひとりの海外での挑戦を積極的に支援していきます。
(国際学部外国語学科 野口茂 ファン・ロペス)
