公開教学講座シリーズ第1回「伝道学入門―丸川仁夫『伝道学概論』から考える」を開催 2026.04.29 関連施設附属おやさと研究所講座公開教学講座6つのCONNECT世界とつながる

おやさと研究所では、今年1月に天理教教祖140年祭を迎え、また研究所が1956年に現在の名称になって70年目になるのを記念して、2026年度公開教学講座シリーズ「布教伝道と伝道学」を開催することになりました。今回はその第1回講座として、4月25日(土曜)、堀内みどり主任が「伝道学入門―丸川仁夫『伝道学概論』から考える」という演題で講演いたしました。

堀内主任は、まず最初に、おやさと研究所の設立の由来について紹介。1942(昭和17)年、同研究所は天理教亜細亜文化研究所として発足しましたが、当初から研究所の役割としては海外伝道の後方支援という意味合いが込められていました。

次に、おやさと研究所主任を務めた丸川仁夫(1902~1995)著『伝道学概論』(1991年)をはじめとして、キリスト教の神学者、仏教学研究者の伝道論についても言及しながら、伝道学の内容について論じていきました。キリスト教や仏教では、伝道学の理論面及び実践面に関する研究の蓄積がありますが、天理教ではそれらがまだ十分に確立しておらず、関連の書籍も少ないことを指摘しました。

布教伝道は時代が変わるにつれて、そのあり方も変化します。堀内主任は、続いて、現代社会における布教のあり方について考察しました。天理教においては、布教伝道もまた「おたすけ」の一環であり、そのヒントは『稿本天理教教祖伝逸話篇』の中で幾つか示唆されていますが、そのポイントは自分が救われたことを人に話すことにあります(100「人を救けるのやで」など)。

堀内主任は、この基本姿勢を踏まえ、今日のデジタル社会の中で「聴きだすけ」を実践する「聞き屋」の試みなどを紹介。その上で、現代の布教伝道において必要な姿勢として、ジェンダーや世代に関わる無意識のバイアスに気を付けること、社会のありようや変化に目配りを怠らないこと、そしてその後のアフターケア(修理・丹精)を大切にすることについて述べました。

講演の後、日進月歩のAIとの関わりの中で、天理教の布教伝道はどうあるべきかなど、フロアを交えて、活発な質疑応答や意見交換が行われました。

次回の公開教学講座は、5月25日(月曜)13時より、「異文化伝道1―イスラームの宣教活動に学ぶ―」と題して、澤井真研究員が講演いたします。場所は天理大学研究棟第1会議室です。事前申し込みは不要ですので、振るってご参加ください。

「布教伝道と伝道学」(2026年度公開教学講座シリーズ)ご案内

*写真:①堀内主任の講演の様子 ②「伝道参考シリーズ」のパネル展示

(おやさと研究所・金子昭)

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