歴史文化学科民俗学コースの必修科目「民俗学実習」(集中)では、例年夏季に民俗調査実習を行っています。今年度は、9月8日から11日の4日間をかけて、奈良県山添村周辺でかつて生産されていた特産品である凍豆腐および藤箕の生産道具の整理作業を行いました。
今回の実習では、大和高原民俗資料館にて収蔵・展示されている凍豆腐および藤箕の生産道具について、写真撮影、寸法の計測等を行い、資料番号の再整理を行いました。また凍豆腐をかつて生産されていた方から、生産の様子について聞き取り調査を行いました。期間中に学生たちが記録撮影したデータは、秋学期の授業内で整理した後、山添村などに提供し、今後、地域での民俗文化財保護活動に役立てていただく予定です。
また、実習中には山添村内の巡検や郷土料理の茶粥の試食体験なども行いました。村内には天狗の伝説等が残る場所もあり、学生たちも知見を深める良い機会となりました。期間中、実習にご協力いただきました山添村教育委員会、大和高原文化の会、山添モンスーンヴィレッジの皆様に厚く御礼申し上げます。 (松岡 薫)
参加学生の声
- 最初は物が多くて、終わるか不安でしたが、最終的には全ての作業を終えることができて良かったです。良い経験になりました。宿の食事がとてもおいしかったです。
- 初めて民具整理に関わって不安でいっぱいでしたが、段々とその不安もなくなり、楽しいと感じられました。鍋倉渓谷で、天狗の伝説を聞けたのが興味深かったです。
- 4日間かけて同じ作業を黙々と行うのは大変でしたが、班員と協力しながら進めることができました。宿泊先では美味しい食事を出していただき、自由時間も友人と楽しく過ごすことができ、良い経験になりました。
- 初めての民具整理だったので、作業工程を覚えることが最初は難しかったですが、後半になるにつれてスムーズに作業できるようになりました。班員との連携の大切さを学ぶ機会になりました。また実習に参加したいと思います。
- 初めて見る民具がたくさんあって、どのように使うのか考えたり説明を聞くのが楽しかったです。班員と作業を分担して、仲を深めるよい機会になりました。







