この4月に本学看護学科に着任し、半年が経ちました。天理市は文化的に豊かな土地であると同時に、人々の暮らしの温かさや地域のつながりを感じられる場所です。新しい土地に慣れるのは簡単ではありませんが、たくさんの方に支えていただき、少しずつ日常が落ち着いてきました。
私たちは日々、さまざまな環境の変化に直面します。最初は不安や戸惑いがあっても、時間が経つと少しずつ「慣れ」が生まれ、落ち着いて行動できるようになります。看護の学びや実習の場でも同じで、経験を重ねることで少しずつ慣れ、自信をつけていくことで「適応」していきます。でも、慣れや適応だけでは看護専門職者としてのプロフェッショナルリズムを備えているとはいえません。患者さん一人ひとりの状況や思いは違うので、その人に合ったケアを考え、柔軟に対応するプロフェッショナルリズムが大切です。
看護学生のみなさんには、学びや実習を通して「慣れ」と「適応」を意識しながら、自分の成長につなげてほしいと思います。そして、周りに支えてくれる人への感謝を忘れず、一歩ずつ、前に進んでいきましょう。
執筆者(医療学部・看護学科 佐野 真樹子・講師)