【教員コラムNo,16】日々大切にしたいこと 2025.08.08 医療学部看護学科受験生の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ # 医療学部# 看護学科# 教員コラム

夏季休暇に入り、4月からの目まぐるしい学生生活にほっと一息ついている学生も多いのではないかと思います。

私自身も慌ただしい日々を送っているのですが、そんな中でも7月は印象的に残る出来事がありました。1つ目は、1年生が行った看護学生として初めての看護早期実習です。2つ目は、4年生が行った看護学生として最後の看護統合実習です。

1年生の実習では、看護学生としての挨拶の仕方、身だしなみなどの準備をしっかり整えて、初めて病院に行きました。とても初々しく、一生懸命な姿が印象的でした。病棟の雰囲気や看護の現場の中で、初めて見聞きすることにとても緊張していました。そんな中でも「入院している患者さんは不安をもって入院しているから、自分たちが感じている緊張よりもっと強い緊張感があるのではないか」と患者さんの気持ちを想像していました。また、病院では患者さんに直接お話を聞いたり、看護師の仕事を見学したりする中から、看護師の言動一つ一つが患者さんにどのように影響するのかを気づき考えていました。実習を通して学生達は、看護の道を歩み出したことを実感したのではないでしょうか。そんな学生の感性に胸を打たれ、これからも患者さんの目線を持ち続けて看護を学んでほしいなと感じました。

4年生の実習では、4年間の積み上げてきた学生達の成長を感じることができました。1.2年生の頃、看護技術を繰り返し練習していたことや、実習に大きな不安を抱いていたことを思い出します。しかし、今回の実習では知識と経験だけではなく、これまで築いてきた看護の感性が融合し、看護の根っこがしっかり伸びていると感じました。それは、4年間の集大成としての「看護観」にも表れていました。これからも「看護観」は経験の中でさらに変化していくことでしょう。

看護教育の中で行う実習では、教員や病院看護師や学生とともに日々の振り返りや、実習全体を通しての振り返りを行います。その中で、自分自身を客観的に観る力も養います。 私たちは、日々の生活の中で、自分の成長を感じることや、自己肯定感を高められるような機会が多くはないかもしれません。しかし、自分の成長を見てくれている人は傍にいると思います。気づきを伝えることは大切だなと感じます。良い言葉は、良い運気になり、周囲に伝播していくと思います。だから、自分が誰かの良いところに気づいたなら、口に出して伝えるようにしてみてください。私自身も関わる人達の良いところに気づき、良い言葉をたくさん発していける人になりたいと思います。

執筆者(医療学部 看護学科 佐上裕子・助教)

関連リンク

ページ先頭へ