公開教学講座「『元の理』の学術的研究とその新しい展開を求めて」(天理大学創立100周年、天理教教祖140年祭記念)第4回「『元の理』と布教伝道」を開催 2025.07.28 教育・研究関連施設附属おやさと研究所講座公開教学講座6つのCONNECT世界とつながる

7月25日、おやさと研究所では、公開教学講座「『元の理』の学術的研究とその新しい展開を求めて」第4回目を開催しました。今回は、尾上貴行研究員が布教伝道をテーマに講演しました。尾上研究員の専門分野は天理教学と移民研究などです。

尾上研究員は、1.「元の理」にみる布教伝道、2.布教伝道における「元の理」、3.「元の理」とたすけ、4.「元の理」ひろめの歴史、5.いかに「元の理」を伝えるか、6.日々の信仰生活と「元の理」、7.海外伝道(異文化伝道)と「元の理」と話を進めました。

まず、「元の理」に示された人間創造の目的が「神と人とが共に陽気ぐらしを楽しむ」ことで、その本旨を人々に伝え共有する必要があり、天理教が立教からの使命として「伝道」する宗教であることを確認しました。そして「元の理」が布教伝道の内容であると共に、布教することの根拠であり、「たすけの理話」となっていることについて解説しました。

そして、「元の理」ひろめの歴史を井上昭夫・元おやさと研究所長の分類に従いながらたどり、また現代におけるその課題についても言及しました。
「元の理」を伝える信仰者の態度としては、毎日拝読すること、「元の理」をそのまま伝えること、「元の理」に絶対の「信」を置くことなどが必要になります。

また英語を母国語とする信者への尾上研究員の聞き取りや英語で紹介された天理教の記事の研究についても紹介し、現代の布教伝道そして日々の信仰生活において、これまで以上に明確に「元の理」への意識をもつことが求められると、講座を締めくくりました。
約1時間の講演の後、その後、フロアとの間で活発な質疑応答や意見交換が行われました。

この公開教学講座シリーズは毎月25日に開催します。事前申し込みは不要です。
次回、第5回は、八木三郎元研究員による「『元の理』と福祉思想」です。8月25日(金曜)13時より、天理大学研究棟3階の第1会議室にて開催します。

(おやさと研究所 堀内みどり)

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