オープンキャンパス6月15日 2025.06.18 医療学部臨床検査学科受験生の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ # オープンキャンパス

6月15日(日曜日)別所キャンパスで、医療学部臨床検査学科のオープンキャンパスが開催されました。参加者は、高校生12名と同伴者12名の24名でした。

医療学部長あいさつ
臨床検査学科紹介
ボランティア学生あいさつ
キャンパスツアー

臨床検査学科を志望する高校生を対象に臨床検査技師の業務の一端を体験してもらうこのプログラムでは、「味覚検査」「輸血検査」の体験実習を取り上げました。

輸血検査実習では、ABO式血液型の判定方法について、血液と試薬、試験管を用い、検査を体験してもらいました。参加者は、抗A・抗B抗体を血球に加えて、試験管での凝集反応の観察を通して、自分の目で血液型を判定してもらいました。初めて扱う器具や手順に戸惑いながらも、試薬の変化を丁寧に確認し、真剣な表情で取り組む様子が印象的でした。

この実習を支えたのが、本学科の先輩学生たちです。手技の説明だけでなく、器具の扱い方や観察のコツ、検査の意義などを、分かりやすく丁寧に指導し、質問にも親身に対応してくれました。

(医療学部臨床検査学科 教授 太田直孝)

輸血検査体験1
輸血検査体験2

今月の臨床検査学科体験学習(生体検査)では、感覚機能検査を行いました。嗅覚検査では、匂いカプセルが入ったスティックを紙にこすりつけ、何の匂いかを同定します。とても良い匂いやかなり嫌な匂いを含む12種類があり、参加してくれた高校生の皆さんは、同伴者の方や本学ボランティア学生と一緒に「くさすぎる!」や「え?どっちだろう・・」と盛り上がっていました。また、見た目はすべて同じスティックにも関わらず、様々な匂いが再現されていることに驚いておられました。味覚検査では、味溶液を含ませた濾紙を舌の前方部分に置き、何の味かを判定します。今回、誤った回答を提示してしまうハプニングがありましたが、皆さまから温いツッコミを頂きつつ、無事に終了することができました。最後に、感覚機能検査は他の生体検査と異なり、患者さんの回答に依存する”自覚的検査“が多いことを説明しました。臨床検査技師は患者さんと関わる機会が少ないと思われがちですが、正しい結果を得るためには、患者さんやその場の状況に応じた適切な対応力が必要だということが少しでも伝われば幸いです。

(医療学部臨床検査学科 助教 川邊美智子)

味覚・嗅覚検査体験1
味覚・嗅覚検査体験2

ボランティアとして参加した学生からのコメント

臨床検査学科3回生 片山さくら

私はキャンパスツアーと輸血検査の体験学習のお手伝いをさせていただきました。
キャンパスツアーでは、参加者の皆さまに学科内を案内しながら、それぞれの教室がどのような場面で使用されるのかを説明しました。実際の授業や実習の様子をイメージしてもらえるよう心がけました。
輸血検査の体験学習では、実際のA型、B型、O型、AB型の血液検体を使用し、凝集反応の有無によって血液型を判定する体験をしていただきました。参加者の皆さんと一緒に考えながら進めることで、臨床検査技師がどのような検査を行っているのか、また私たちが普段どのような実習をしているのかを知ってもらう良い機会になったと感じています。

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