天理大学の学び

天理大学の取り組み

ごあいさつ

人間学部 人間関係学科 生涯教育専攻 岡田 龍樹 教授

本学は、「大学生の就業力育成支援事業」(平成22~23年度)に続いて、「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」(平成24~26年度)の助成を受け、文部科学省のGP事業に取り組んでいます。さらに「インターンシップ等の取組拡大事業」(平成26~27年度)にも申請しています。

これらの支援を受けて、学生の就活を応援するためのさまざまなプログラムを実施するとともに、天理大学生がもつ「他者への貢献精神」(天理スピリット)をキャリア形成に活かすためのカリキュラム(授業科目)づくりに取組み、平成27年度から履修できることを目指しています。

インターンシップ

海外インターンシップ

本学ではグローバル人材の育成をより確実なものとしていくため、長期語学留学と海外インターンシップを組み合わせて行うプログラムの開拓に注力しいます。現在のところ本学は20カ国に提携校を有していますが、そのほとんどすべての国でインターンシップが行える環境がすでに整備できつつあります。この就業体験を通し、従来の留学よりさらに異文化を深く体験し、またさまざまな職場のプロジェクトに参加して、人間力を高める貴重な機会を得ることができます。また、トレーナーなどを目指す学生のために、体育系の海外インターンシップも短期で実施しています。

国内インターンシップ

企業で実際に就業体験を行うことで、高い職業意識の形成や将来の仕事に対する明確なイメージの形成、学習意欲の向上などを目指しています。本学は「奈良県大学連合インターンシップ委員会」に所属しており、奈良県内、数十の企業・団体をインターンシップ先として有しています。製造業、卸・小売業、サービス・ホテル業、病院・福祉施設、官公庁、寺社など、分野も多様です。約10日間の実習の後、体験による教訓や意義を自分の中で咀嚼し、発表する「発表報告会」も実施。互いの体験を参加者同士で共有し、視野を広げる効果もあり、実際に参加した学生からも、さまざまな気づきの声が寄せられています。

キャリア教育カリキュラム

リレー式講義「キャリアデザイン」

「キャリアデザイン」についての考え方を深めるために開講している、本学の伝統的な講義のひとつです。この講義の特徴は、30代から70代までの幅広い年代の卒業生を講師としてお招きし、「仕事の内容」や「業界の動向」はもちろん、「職業観・人生観」なども大いに語っていただくところ。リレー形式で毎回異なる卒業生をお招きしており、中にはグローバルに活躍されている方も多くいらっしゃるため、学生は社会人の多様な価値感を知ることができ、これを参考にしながら、自分自身のキャリアデザインを構築していくことができます。

PBL型授業「ソーシャルアントレプレナー実践学」

「世界へ希望をふやす授業」で、学生たちは自分自身で社会に貢献する事業の企画を立案し、実社会で実践しながら、何度も内容を見直すことで、将来役立つ問題解決の手法を体験的に学びます。例えば、カンボジアに井戸を掘る事業など、世の中にとってよい行いを、一度のイベントで終わらせずに継続していくためにはどうすればいいか。そこには、経営学をベースとする実践力が不可欠です。このような社会に貢献する実践力を、一人ひとりの学生に身につけてもらうことを目指し、社会貢献共同体ユナイテッド・アースから講師を招いてPBL型授業(Project-Based Learning:課題解決型学習)を実施。

ワークショップ型授業「キャリアプランニング」

単に「就職」のためではなく、自分自身を理解し、世の中の仕事を理解し、今後どのような働き方の可能性があるのか、どう生きていくことができるのかをしっかり見つめる力を得ることを目的に、ワークショップ形式の授業を開講しています。例えば、キャリアガイダンスツールの「OHBYカード」を用いて、自分の持つ特性と仕事の特性がどのようにマッチングするかを確かめるなど、仲間と一緒にさまざまな視点からキャリアを考え、話し合い、より深い理解を獲得。仕事だけではなく結婚なども含めた人生のイメージを豊かにし、現実の社会に出ていく準備を行います。

地域連携事業

チャリティー映画会の上映

学生が自主的に取り組むボランティア活動のひとつとして、チャリティ映画の上映などを行っています。2014年1月には、天理大学と天理医療大学の学生有志が中心となって、命を見つめる4組の夫婦の物語を描いたドキュメンタリー映画『うまれる』の上映を実施。企画がスタートして以来、学生たちは実施委員会を立ち上げて計画を練り、facebookページを設けて広報するなど、ひとりでも多くの人に映画を観てもらえるよう努力してきました。この取り組みの収益は、「難病のこども支援全国ネットワーク」に寄付しています。
このページの先頭へ

ページ先頭へ