修士論文
修士論文作成の流れ
①修士論文とは
修士論文は、3つの領域(A・武道・スポーツ文化、B・保健・スポーツ教育、C・健康・スポーツ科学)にかかわる学修を通じて学んだ知識を生かし、自らが興味・関心をもつ領域での課題を発見し、問題の課題解決の成果として提出する論文のことを言います。
②修士論文作成のための流れ
- 修士1回生
「体育・スポーツ学特論」で3つの領域の専門的知識を学び、全体像を理解します。「武道・スポーツ文化研究法」「保健・スポーツ教育研究法」「健康・スポーツ科学研究法」では3つの領域の研究法を学び、研究テーマにつながる学習基盤を養います。3つの領域の専門科目(特論)を組み合わせ、自らの研究テーマにかかわる課題解決力につながる学習を行います。
秋学期
3つの領域に関する演習形式の授業に参加し、自らの興味や関心のあるテーマに絞り込みます。「体育学特別研究Ⅰ」では、修士論文の作成に必要なリサーチ・クエスチョンに求められる問題提起や仮説の設定、研究デザイン、調査・測定のための具体的な手法について理解します。
- 修士2回生
「体育学特別研究Ⅱ」では、3つの領域の各指導教員から修士論文の課題設定、先行研究の検討、フィールドワークの立案や予備実験・調査を行いながら、修士論文を作成していくことを課題に授業を進めます。
秋学期
「体育学特別研究Ⅲ」では、3つの領域の専門的知識を踏まえて「体育学特別研究Ⅰ」「体育学特別研究Ⅱ」で学習した修士論文作成のための発展的知識をもとに、自らの研究成果を論文に作成するための能力を身につけます。また、研究発表に必要なプレゼンテーション能力も磨きます。
③修士論文作成のスケジュール
④修士論文の評価
学位論文としては、以下の要件を満たすことが必要となります。
1. 適切な研究テーマを設定していること。
2. 研究テーマに関する基礎的文献や先行研究を広範にわたって検討していること。
3. 研究テーマに対する目的が明らかであり、研究デザインや研究方法が適切であること。
4. 研究テーマや研究知見にオリジナリティ(独自性)があること。
5. 論文に使用する資料や実験データに妥当性があること。
6. 論文の著述内容・著述順序・考察内容に合理性が認められること。
7. 論文の限界把握や反省が適切になされ、以後の研究の発展性が認められること。
1. 適切な研究テーマを設定していること。
2. 研究テーマに関する基礎的文献や先行研究を広範にわたって検討していること。
3. 研究テーマに対する目的が明らかであり、研究デザインや研究方法が適切であること。
4. 研究テーマや研究知見にオリジナリティ(独自性)があること。
5. 論文に使用する資料や実験データに妥当性があること。
6. 論文の著述内容・著述順序・考察内容に合理性が認められること。
7. 論文の限界把握や反省が適切になされ、以後の研究の発展性が認められること。
⑤合否の判定
合否の判定は、主査1名(所属する専門領域の専任教員)と副査2名(所属する専門領域と専門領域以外の専任教員)から構成する審査委員会で修士論文の審査と口頭諮問を行い、内容の最終審査により研究科委員会で合否の判定を行う。
修士論文題目一覧
A領域(武道・スポーツ文化)
- 「体罰受容」を生成する野球部文化の構造と機能に関する考察
- 近代日本における民衆武道についての一考察-青年団における武道実践の萌芽とその変容-
- 柔道オリンピック選手の背負投の技術特性-初心者からトップアスリートまでの育成に関する指導法-
- 柔道「大外刈」の効果的な指導方法に関する研究-オリンピック選手の施技方法を活用した指導法-
- 国際比較からみた柔道選手が求める指導者のリーダーシップ像-全日本強化指定,大学ならびに海外柔道選手を対象として-
- カナダ剣道にみる「精神文化」の伝播と受容-昇段審査の学科試験を手掛りに-
- 柔道の内股における体格別違いによる指導法の研究
- 近現代日本における西洋剣術導入に関する研究
B領域(保健・スポーツ教育)
- 指導者ライセンス制度と指導理念の関係について
- 小学校低学年体育授業における協同学習の適用に関する事例的研究-ジグソー法を参考にした協同学習とICTを活用した児童の関係性と技能の高まりに着目して
- ピア・チュータリングが児童・生徒の運動有能感に及ぼす効果に関する事例的研究
- 教師の視線と相互作用に関する事例研究
- 体育授業場面における教師の言葉かけに関する事例研究-体育科教育学を専門とする大学教員と授業者自身の授業観察による比較を通して-
- ソフトテニスの授業における視線指導の導入-視覚探索の違いによる検討-
C領域(健康・スポーツ科学)
- 試合期における陸上競技選手に対するプライオメトリックトレーニング導入の効果
- 飛込競技における怪我の痛みと心理的不安(状態不安)の関係性
- 急性的な運動が直後の足圧中心動揺に及ぼす影響
- 伸張-短縮サイクル動作を用いた事前運動が上肢の筋パワー発揮能力に及ぼす影響
- ソフトテニスにおける新しいパフォーマンステストと競技水準との関係
- 小学生における縄跳び運動遂行能力と伸張-短縮サイクル動作遂行能力 との関係
- 期分けにおける栄養介入が大学スポーツ選手の体組成やコンディションに与える影響
- 競泳選手の泳パフォーマンスを向上させる水中での高強度インターバル・トレーニングに関する研究
- 大学陸上競技部員全員を対象とした血液・生化学検査実施の意義及び検査結果のコンディショニングへの活用
- 競泳選手の試合を想定したパフォーマンスを回復させるリカバリー法の検討
- 床条件の違いによるドロップジャンプが事後の下肢筋パワーと伸張-短縮サイクル発揮能力に及ぼす影響
- 大学体操競技選手における怪我の痛みに対する鎮痛剤の使用について
- 中学校の体育授業に導入したプライオメトリックトレーニングの介入効果
- 重心動揺計を用いた十字移動をともなう動的バランステストの信頼性と各種バランス能力との関係
- 大学生柔道選手における膝の怪我調査-膝の形態異常と怪我の関係-
- 陸上競技選手のウエイトトレーニング種目実施中のパワー発揮特性とスプリント能力との関係
- 女子走高跳選手の競技パフォーマンスを決定づける体力および身体特性の探索
- 片脚立位での姿勢安定性に着目した新しいエクササイズ・プログラムの跳躍パフォーマンスに及ぼす効果 -クロスオーバー試験による検討-
- 陸上女子競技選手のパフォーマンス向上に及ぼす活動後増強に関する実践的研究