大野将平選手が リオ五輪柔道男子73キロ級で 金メダルを獲得
今大会、日本男子柔道として北京五輪以来2大会ぶりの金メダルを獲得した大野選手(天理大学大学院体育学研究科在籍・旭化成)。5試合中4試合で一本勝ちし、「正しく組んで一本を取る天理柔道」を世界に見せつけた。試合後の「内容的に満足できるものではなかったが、柔道という競技の素晴らしさ、強さ、美しさを見ている皆さまに伝えられたんじゃないかなと思います」というコメントに、大野選手の目指す柔道を見る。
勝負への「執念」を持ち、五輪初出場で金メダルを獲得した大野選手だが、「自分の柔道ができたら金は取れるし、できなかったら取れない、それだけ。大野はそういうレベルに達している」(穴井天理大学柔道部監督)、「金メダルに最も近い」(井上康生代表監督)と見られることに、「やはりプレッシャーが大きかったし、周りからも金メダルを取って当たり前という声が聞こえていたので、当たり前のことを当たり前にやるという難しさを改めて感じました」(大野選手)と率直な感想を述べている。

「もっと強くなっていきたい。もっと強くなれると思います」「金メダルにふさわしい人間にもっと成長していかなければならない。4年後どうなるか分かりませんけれど、日本で東京五輪があるので目指していきたい」(大野選手)と、すでに前を見据える大野選手。リオでの金メダルはその第一歩なのかもしれない。

今回、天理から大野選手に熱い応援を送ろうと、天理市産業振興館を会場にパブリックビューイングが開催された。真夜中にもかかわらず会場は超満員で、大野選手の快進撃に大きな声援を送った。会場には永尾教昭学長、並河健天理市長も駆けつけ、大野選手の金メダル獲得を見守った。
〇永尾教昭学長の話
本学柔道部関係者が取ったメダルは多くあるが、私にとっては、今回の大野選手の金メダルは学長就任後初であり、特別に印象に残るものとなった。本当に良くやってくれた。
本学柔道部関係者が取ったメダルは多くあるが、私にとっては、今回の大野選手の金メダルは学長就任後初であり、特別に印象に残るものとなった。本当に良くやってくれた。