臨床検査学科 近藤 明
7月17日(木曜日)、4回生の卒業研究発表会が、天理よろづ相談所病院外来棟5階講堂にて開催されました。
今年の卒業研究発表会は、大学からは、医療学部臨床検査学科の教員のみならず、1回生から3回生の学生も全員参加となりました。さらに、病院からは指導してくださった技師の方々のみならず、技師長や臨床検査部部長にも参加していただきました。ですから、これまでにないくらい多くの聴衆に囲まれた中での発表会となりました。実際の発表では、発表ごとに5分の質疑応答時間を設けていましたが、この制限時間を超えて質問が飛び交う場面もしばしばあり、とても白熱した発表会になりました。特に3回生の皆さんは予め抄録集にも目を通し、質疑応答にも積極的に参加してくれました。この発表会で取り上げられた研究テーマの多くは、来年度も継続して検討していくことになります。つまり、3回生の学生にとって、他人ごとではなく、自分たちも引き継いで研究しなければならないテーマとして熱心に聞くだけでなく、分からないところは積極的に質問して、自分はどのテーマを選択すべきかといった来年度に備えて、考えながら参加してくれたものと思います。そして、4回生の皆さんにとっては、1回生から3回生までの間に学んできたことの集大成と言うべき発表となったと思います。1回生、2回生の学生にとっては、ちょっと難しい内容であったかもしれませんが、今後勉強を続けていくと先輩のようになっていくのだなと言う、具体的なイメージができた良い機会になったのではないかと思います。いずれの学年にとっても充実した卒業研究発表会になったと確信しています。




学生コメント
田守カラニ
約半年間、卒業研究発表会に向けてさまざまな準備を進める中で、多くのことを学びました。特に、初めての実験や発表資料の作成は新鮮で貴重な経験となりました。
発表時間が12分と限られていたため、伝え方や時間配分の重要さを実感しました。中でも質疑応答は最も緊張し、自分の理解を言葉で伝える難しさを感じましたが、何とか答えることができてよかったです。
早口になってしまった点は反省点ですが、全体として非常に良い経験になったと思います。
美坂悠斗
卒業研究では、自ら仮説を立て、データを集め、結果について考察をおこないます。研究の中では思うように結果が出ないこともあれば、想像もしていなかった新たな発見が得られることもありました。そういったときには、様々な角度から結果について考察し、新たに必要な実験を考え、実行しました。このような過程を通じて、論理的な思考力や問題の解決力といった知識だけでは無い多くの学びを得られたと思います。
