

「第109回日本陸上競技選手権大会」(7月4日~6日)が東京の国立競技場で開催され、天理大学陸上競技部の寺本葵選手(体育学科4年・滝川第二)が「女子400m」に出場し、53秒14の好記録で初優勝を果たしました。
寺本選手は、4月に開催された「2025日本学生陸上競技個人選手権大会」でも同種目で優勝しており、今大会に向けては本学体育学科の山本大輔准教授と相談のうえ、「いつも通り」を意識した練習メニューで調整を重ねてきました。
初出場となった今大会では、予選から全力を尽くし、見事1位通過。しかも自己ベストを更新する快走を見せました。翌日の決勝でも自身のスタイルを崩すことなく走り切り、堂々の1位でゴール。初の日本タイトルを獲得しました。
寺本選手コメント
私はどんな大会でも緊張するタイプなので、今回もとても緊張しました。でも、気負わずに「いつも通りに走ろう」と意識して臨みました。決勝は「メダルがとれたらいいな」という気持ちでスタートしました。前半から思い切って突っ込み、後半も少しでも前で走れるように、強い気持ちで走りました。ゴールした瞬間は何位だったのか分からなくて……。電光掲示板で自分の名前が1位と表示されたときは、まるで夢を見ているようでした。
これまで辛い時期も多く、いろんな人に迷惑をかけてしまったこともありましたが、この優勝で支えてくれた家族やまわりの方々に少しでも恩返しができたと思うと、本当に嬉しいです。そして、これまで続けてきて本当によかったと心から思いました。
これからの大会でも自己ベストを更新できるように、「陸上が楽しい」という気持ちを忘れず、前向きに取り組んでいきたいです。