
天理大学創作ダンス部は、4月5日、國立臺北藝術大学をお招きし、なら歴史芸術文化村において「国際交流ダンス公演」を開催しました。
この公演は、本学創作ダンス部部長の塚本順子体育学科教授が、本学創立100周年と体育学部創設70周年の記念事業の一つとして企画しました。また、学生のためのダンス・プログラムとして2019年~2024年まで開催されていた「座・高円寺ダンスアワードⅡ」の思いも受け、次の一歩への橋渡しを目指して、この度、「国際交流ダンス公演」として開催するはこびとなりました。
この記念事業には、アーティスティックディレクターとして「ダンス01」竹屋啓子氏の参加が叶い、友情出演として大阪体育大学ダンス部も参加しました。
公演開催に先立ち、2月22日から28日、国立臺北藝術大學ではダンスキャンプが開催され、本学創作ダンス部もご招待いただき、学生たちは授業として様々なダンスのレッスンを体験しながら、4月公演にむけて作品のブラッシュアップに取り組みました。2月27日には、中間発表として、大学内のスタジオでの発表会が開催されました。


当日は、2回公演で開催され、各回、本学創作ダンス部3作品をはじめ、國立臺北藝術大學舞踊学部から3作品、大阪体育大学ダンス部が1作品を披露しました。




第1部終了後に、塚本教授が、竹屋啓子氏と國立臺北藝術大学の教員3名を紹介しました。塚本教授から紹介を受けた竹屋氏は「創立100年を迎える天理大学の知恵とたゆまない努力に深く敬意を表します」と述べ、國立臺北藝術大学の教員らは「ダンスを通じて天理大学の100周年をお祝いできて嬉しい。芸術は言語の壁を越える。多様な視点によって作られた作品をお楽しみください」と観客に語りかけました。

訪れた観客は、コンテンポラリーダンスの創造とアートとして探求された豊かな身体表現を味わうことができ、参加した3大学の学生たちは、ダンス表現による国際交流をはかることで、互いに新たな感性や技術が得られる貴重な機会となりました。
公演翌日には、陽気ホールを会場に本学雅楽部によるワークショップが催されたほか、参考館見学会も企画。國立臺北藝術大学の皆さんに天理に縁のある芸術や文化、そして、歴史を紹介する機会を設けることもできました。


今回の記念事業「国際交流ダンス公演」を開催・運営するにあたり、一般社団法人青少年育成アスリートプロジェクトをはじめとする多くの団体がオフィシャルスポンサーとしてご協力くださいましたことに、心より御礼申し上げます。
創⽴百周年記念行事の幕開けを飾った本公演は、創立100周年コンセプト「『CONNECT』つながるを、始めよう。」の理念を体現した国際交流と異文化理解の場となりました。
体育学科教授・塚本順子創作ダンス部部長コメント
表現を通して異なる価値観に気づくことは、双方が驚きと難しさを感じることもありました。その出会いこそが「一期一会」の学びであり、何度でもこの交流が続くことを願いつつも、これが最後になるという思いで、心からの感謝と喜びの気持ちを持ち、互いを知り受け止め合う関係性が築けたと思います。このプロジェクトを支えてくださったすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。