『天理教台湾伝道史』刊行を記念して特別講座を開催 2025.03.31 教育・研究附属おやさと研究所世界とつながる


3月27日、おやさと研究所では、2024年度特別講座「教学と現代」として、「『天理教台湾伝道史』刊行記念 台湾伝道を振り返る」を開催いたしました。

天理教の台湾伝道は1896年(明治29)、古谷マツ姉の渡台から始まり、翌年には「おさしづ」を仰いで、山名分教会(当時)により海外初の教会である台中教会が設置されました。その後1934年(昭和9)には台北市内に台湾伝道庁が設置され、2024年(令和6)11月には創立90周年記念祭を行いました。

台湾伝道の歴史は、戦前は日本統治時代、戦後は中華民国時代と、大きな政治体制と激動の時代状況の変化の中をくぐり抜け今日に至っています。海外伝道として最も長い歴史をもつ台湾伝道史においては、先人たちのさまざまな御苦労がありました。その一端について、『天理教台湾伝道史』の編集者5名により報告が行われました。

① 伝道史の編集の経緯……金子昭(おやさと研究所研究員・教授)
② 戦前の台湾伝道史………山西弘朗(香川大学教育基盤センター非常勤講師)
③ 戦後の台湾伝道史………高佳芳(元天理教海外部翻訳課員)
④ 天理教婦人会の伝道……堀内みどり(おやさと研究所主任・教授)
⑤ 台湾伝道史の一齣 中西牛郎と高見庄蔵……佐藤浩司(天理大学名誉教授)

最後に、三濱善朗編集委員会代表が挨拶に立ち、自らの台湾伝道の経験を振り返りつつ、現時点で到達できた最善の成果がこの伝道史であると語り、力強く締めくくりました。

この講座は、天理総合人間学研究室、天理ジェンダー女性学研究室、伝道資料室(第9回伝道フォーラム)、そして天理教台湾伝道史編集委員会との共催によるものです。

(おやさと研究所・金子昭)

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