
2月5日、天理大学の学生7名と職員2名が、迅速かつ適切な人命救助活動を行ったことに対し、天理消防署長より感謝状を授与されました。
昨年の「天理大学祭」開催中、20代女性が突然心肺停止となる事案が発生しました。学生がいち早く傷病者に気づき、ただちに救急要請が必要と判断して通報。周囲の学生へ連絡し、学園祭実行委員会メンバーにも情報が共有されました。
同時に本学医務室に連絡し、メンバーらは状況からAED(自動体外式除細動器)が必要になると判断し学内に設置されているAEDを準備しました。現場に駆けつけた看護師免許を持つ職員がAEDを用いて応急処置を実施。医務係を務める女子学生が職員とともに、救急車到着まで「胸骨圧迫」(心臓マッサージ)を行いました。
当時、杣之内キャンパスにはアーティストライブを観ようと多くの来場者が集まっていたため、他の学生メンバーは救急車が安全に到着できるよう、誘導配置に分かれ、スムーズな搬送につなげました。
その結果、傷病者は無事に救急車で搬送され、学生と職員の冷静な判断と連携により、尊い命を救うことができました。
贈呈式では、天理消防署長より学生・職員一人ひとりに感謝状が手渡されました。


消防署長からは「皆さまの目の前の命を救いたいという強い思いと共助の精神が救命の連鎖となり、今回の人命救助につながりました。心より感謝申し上げます。この思いを周囲の仲間にも伝え、今後も同様の場面に遭遇した際にはぜひ手を差し伸べてください。」との言葉が贈られました。
今回の消防署からの感謝状に先立ち、1月21日には学園祭実行委員会らの学生に対し、天理大学の永尾比奈夫学長より「学長顕彰」が授与されました。
永尾学長は、「今回の人命救助は、皆さんの迅速な判断と行動の成果です。さすが天理大学の学生だと誇りに思っています。」と述べ、学生たちへ敬意と感謝を伝えました。

天理大学では毎年、自衛隊や消防署の方などを講師に迎え、クラブ・同好会・学科会などの学生役員を対象に「課外活動における事故防止講習会」を実施しています。
講習では、
・心肺蘇生法
・AEDの使用
・熱中症予防
などを、実技を交えて学びます。
今回胸骨圧迫を行った学生も、講習会の経験が大きな支えになったと語り、「怖さはありましたが、講習で学んだことを思い出し、行動に移すことができました」と振り返りました。
また、本学医務室職員は2年に一度「上級救命講習」を積極的に受講し、講習以外にも日常的にAEDの点検や緊急時を想定したイメージトレーニングを行っています。
天理大学では、学内外を問わず、緊急時に声をかけ、行動できる学生・教職員を育むため、今後も訓練や啓発に取り組んでまいります。