中西光一研究員が、BBC News Brasilの「南北戦争敗北後、奴隷制南部の再建を目指してブラジルに渡ったアメリカ人」(原題:Os americanos derrotados na guerra civil que imigraram para o Brasil para recriar o Sul escravagista)の取材にコメントしました。
中西研究員は、米国南北戦争後にブラジルへ移住したアメリカ南部出身者(コンフェデラードス)による「旧南部社会」再建構想が、ブラジルの人種的・社会的現実のもとでは実現が困難であった点を指摘しています。その理由として、彼らがブラジル到着後に直面した社会が、アメリカ南部の人種分離主義的社会とは、人種・社会構造の面で大きく異なっていたことを挙げています。
また、中西研究員は、1865年以前にはブラジルとアメリカ合衆国南部の双方に奴隷制が存在していたものの、ブラジルでは人種関係が比較的流動的で混血が広く見られたのに対し、アメリカ合衆国では制度化された厳格な人種分離が存在していた点を指摘しています。その上で、こうした人種秩序の違いが、移住者の期待と現実との乖離を生んだ要因であったと述べています。
ぜひ、ブラジルにおけるアメリカ南部出身者移民の歴史の一端をご覧ください。