日韓(韓日)国際ワークショップ特別講義が開講されました 2025.11.13 国際学部韓国・朝鮮語学科附属天理図書館附属天理参考館6つのCONNECT世界とつながる

11月5日(水)の午前9時より本学2号棟23A教室において、「日韓(韓日)国際ワークショップ」(主催:一般社団法人あおい文化交流研究所)の特別講義が開催されました。

講師の先生方、ワークショップの参加者と本学学生との記念撮影

同ワークショップは11月4日(火)から11月9日(日)までの5泊6日間、日韓の学生が朝鮮半島と日本の交流の現場や証拠となる文化財の所在地をともに訪ね、望ましい日韓交流の在り方について語り合うもので、本学からは韓国・朝鮮語学科の学生2名が参加しました。

外村大教授の講義

特別講義の第1講として、東京大学大学院の外村大(とのむら・まさる)教授による「日本帝国の朝鮮植民地支配と文化遺産」と題する講義が行われました。日本が朝鮮を植民地として支配するなかで、文化財の調査や保護活動がどのように進められ、それを朝鮮の民衆がどのように受け止めていたかを論じる内容でした。

表世晩教授の講義

第2講は、韓国国立群山大学の表世晩(ピョ・セマン)教授による「群山の大地主ー島谷八十八と熊本利平を中心に」と題する講義でした。19世紀末から、朝鮮半島南西部の群山という港町を中心に、日本人が広大な農場を経営しました。講義では、代表的な二人の日本人地主を取り上げ、朝鮮の人々との交流や文化財との関係などが語られました。

今回の特別講義は全学に公開され、本学の学生、教職員が聴講しました。お二人の特別講義の後には、それぞれ質疑応答の時間が設けられました。ワークショップの参加者に加えて、本学の学生や教員などからも多くの質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。受講者にとっては、日韓の学界を代表する先生方の謦咳(けいがい)に直接ふれることができる貴重な時間となりました。

天理図書館の前で記念撮影

特別講義の後、国際ワークショップの参加者たちは、主催者、後援者の方々とともに、天理大学附属天理参考館、天理図書館を見学しました。天理大学が所蔵する数々の文化財に驚かれるとともに、それらを長期にわたって大切に保存保管してきた両館の努力を高く評価しておられました。

本学の学生や教職員にとっても、身近にある文化財に今一度目を向け、その価値をあらためて考えるよい機会になりました。

(韓国・朝鮮語学科 教授 長森美信)

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