奈良国立博物館開館130年・天理大学創立百周年記念特別展「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」 2025.07.26 - 2025.09.23 百周年記念行事関連施設附属天理参考館

本展は、世界中から集められた天理参考館の30万点にのぼる膨大なコレクションの中から厳選した作品群と、奈良国立博物館所蔵の仏教美術作品を組み合わせ、人類の約6000年に及ぶ歴史を探求する展覧会です。
「文明の交差する世界」「神々と摩訶不思議な世界」「追憶の20世紀」の3つの章で構成し、考古資料や民族資料を中心に約220件を展示します。なかには世界でも天理参考館のみが所蔵する稀少な作品も含まれます。この夏、時空を超えた世界探検の旅にどうぞご期待ください。

会 期:2025年7月26日(土)~9月23日(火・祝)
開館時間: 午前9時30分~午後5時(毎週土曜日および、8月5日(火)~8月15日(金)は午後7時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:7月28日(月)、8月4日(月)、8月18日(月)、8月25日(月)、9月1日(月)、9月8日(月)、9月16日(火)
会 場:奈良国立博物館 東・西新館 (〒630-8213 奈良県奈良市登大路町50番地)
主 催:奈良国立博物館、天理大学附属天理参考館、日本経済新聞社、テレビ大阪
協 賛:近畿日本鉄道、コクヨ、天理時報社、奈良テレビ放送、阪和興業 (五十音順)
特別支援:DMG森精機
協 力:仏教美術協会、日本香堂
世界探検の旅 公式サイト https://art.nikkei.com/tanken/

展示構成

ユーラシア大陸の東西に文明が発祥し、やがてシルクロードが通じることで、文化の活発な交流が進みます。本章ではユーラシア大陸の東西で独自に発祥した文明と互いの交流の有様を、貴重な遺品からご紹介します。

グデア頭像 イラク 紀元前2100年頃
緑松石象嵌青銅内玉戈 中国、殷(紀元前13~前11世紀)
伏羲女媧図 中国・トルファン 6~7世紀

神や祖霊、精霊への信仰は、古代社会、そして世界の様々な民族の間で重要な意味を持ってきました。そして、それらと密接な関わりを持ちながら人々の死生観も形成されました。本章では、世界各地の神や祖霊、精霊への信仰と、死後の世界に関わる驚異の品々を紹介します。

儀礼用仮面「アワン」 パプアニューギニア、ニューギニア島 20世紀中頃
儀礼劇チャロナランの仮面 魔女ランダ インドネシア、バリ島 20世紀前半
金製頭飾 人面形 推定ボリビア インカ帝国(15~16世紀)

世界各地の民族文化は、時代や生活環境に応じた独自の造形を生み出してきました。それらの中には、社会が急速に変容する過程で、失われつつあるものが少なくありません。本章では、現代社会においてはすでに珍しい存在となってしまった、ひと昔前の各地の造形を集めて、ご紹介します。見覚えはないもののどこか懐かしい、そんな郷愁をかき立てる造形の美をお楽しみいただくとともに、その背景にある民族文化の多様性を感じていただきます。

北京の看板(模型看板) キセル・喫煙具屋 中国 20世紀前半
水挿し エジプト 1959年
戦士の栄誉礼冠 カナダ 20世紀中頃

関連リンク

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