Graduate Schools Graduate School of Clinical Human Studies
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Contents
学びのポイント
「宗教」を探求し、異文化間の架け橋をめざす。
世界はますますグローバル化・ボーダーレス化が進み、異文化や他宗教との接点が増えるにつれて、宗教文化に関する的確な知識に基づく相互理解の重要性が高まっています。現代の国際関係や政治・経済、文化から家庭問題まで、もはや宗教なしには語れないと言えるでしょう。本専攻ではこうした前提のもと、世界の多様な宗教文化の研究を通して人間の本質について洞察を深め、現代社会における宗教の意義を探究。高度な専門的知識と豊かな見識を活かして対話や共存の場を育み、他宗教・異文化間のかけ橋となる人材を育てます。
対話、接触、伝道。人と社会に活かす3つの実践
宗教間対話
かつて、「天理教とキリスト教の対話」というシンポジウムが開かれました。このように他者とまず話し合い、互いを理解しようとすることから、グローバル社会を多角的に理解することが可能になります。
異文化接触
対話のなか、「互いの異なることは何か?」を恐れず明らかにしていくからこそ、「共通する思想や目的、行動」が見えてきます。実際、そこから生まれた異文化間、宗教間の協働も数々あります。
異文化伝道
伝道とは押しつけではなく、関係をつくること。他者との違いや考えを理解し、その上で自分のことを知ってもらいます。夫婦関係をはじめとした人間関係と同じ。価値観を共有することが大切です。
専攻の特色
- 教員と学生とのインタラクティブな関係を重視。
少人数教育の強みを生かし、教員からの一方的な知識の提示ではなく、活発な質疑応答、討議を通して、世界の宗教を高度に理解し説明する力を養います。
- アカデミック・アドバイザー制度によるきめ細やかな研究指導。
学生が提出した履修・研究計画をもとに、研究指導教員(専任教員)の中からアカデミック・アドバイザーを決定し、担当学生の修了時まで履修指導をはじめ、修士論文の計画段階から完成まで一貫した研究指導を行います。
- 長期履修学生制度の導入。
社会人を含む多様な人材を受け入れるため、勤務等の関係から2年間の標準修業年限では修了できない学生に対しては、長期履修学生制度を設け修業年限を3年とします。この制度を活用するには、入学時に3年間にわたる履修計画の指導を受け、受講科目と修士論文のスケジュールを決定します。修士論文の提出は3年目とします。※別途条件があります。
授業ピックアップ
- 比較宗教研究
世界各地でさまざまに異なる宗教の姿。それぞれの教義などを丹念に比較しながら、違いと共通点を分析。宗教、そして人類の本質に迫る宗教人類学について考察を深めます。
- 天理教研究演習
天理教と世界の宗教を比較するなど、宗教を客観視。現代の宗教学などの研究成果を踏まえ、神観、救済観、人間観、世界観、倫理観の特質を比較宗教学的に明らかにします。
- 宗教文化研究
英文テキストで社会学・人類学について理解を深めた後、日本や異文化のさまざまな事例を学習。奈良県内の祭事にもフィールドワークに赴き、宗教文化研究の理解を深めます。
- 海外研究プロジェクト
修士論文作成のため希望に応じ、長期休業中に海外の研究機関や宗教施設などで2週間ほどの調査・研究を行います。海外分校や世界各地の天理教施設を拠点にもできます。
取得学位・進路
取得できる学位
修士(宗教文化研究)
課程修了後の進路
想定される進路
公務員・外務省・国際機関・商社をはじめ一般企業・各種文化施設・国内外の天理教施設・国内外の研究機関 など
2年間の学びの流れ
Step.1
続きを読む3領域を学び、確かな基盤を作る
1年次春学期の「体育・スポーツ学特論」を学び、全体像を理解します。さらに3領域「武道・スポーツ文化研究法」「保健・スポーツ教育研究法」「健康・スポーツ科学研究法」を学び、学習基盤を作ります。
Step.2
続きを読む豊富な専門科目を組み合わせ、 自らの強みを培う。
特論ならびに演習では、体育科教育、身体表現学、武道学、体力科学、スポーツ栄養学、スポーツ医学など。多岐にわたる専門を自由に学べます。
Step.3
続きを読む理論学習と実践で、人間力やマネジメント能力まで磨く。
本研究科では、研究活動はもちろん、その成果を試し、行動につなげるための数多くの実践機会を用意しています。それにより人間力やマネジメント能力を磨き、高めます。
Step.4
続きを読む修士論文で、学んだ知識と幅広い研究を、課題解決力へと高める。
修士論文では、自分がどのように関わるかに応じ、現場の課題を発見、解決策まで立案します。知識や研究力を総動員する「課題解決」の力を確立します。
職を有している方は3年制という選択肢も!
事前審査で認定されれば、「2年間の学費で3年間」履修できる長期履修制度も用意されています。
※現職教員など職を有し、2年間の修業年限で教育課程履修が困難であること等の事前審査が必要です。
カリキュラム
宗教文化研究に必須の基礎的知識と研究方法を身につけ、そのうえで自らの研究課題に取り組み専門性を深めます。
3つのコンセプト
- 多様な時代と地域の宗教文化を学び、人間の本質についての洞察を深めます。
- 宗教文化をグローバルな視点で捉え、現代社会における「宗教」の意義を探究します。
- 宗教文化を通じて人間と世界を理解し、自己と他者のあるべき関係性を探ります。
教員一覧
Education Policy
アドミッション・ポリシー
宗教文化研究科宗教文化研究専攻の教育目標を達成するため、次のような人を求めています。
①日本を含む世界の宗教文化を研究したい人(意欲)
②宗教文化の専門的知識と幅広い能力を身につけ、宗教間の対話や協力に貢献したい人(知識・態度)
③異文化間の懸け橋として活躍することを目指す人(思考・行動)
④宗教施設での実務経験があり、さらなる専門知識の修得を目指す人(技術)
⑤国内外の大学院博士課程進学を目指す意欲がある人(意欲)
試験は、大学院入学者選抜(学内推薦・外国人留学生・一般選抜・社会人特別選抜)の各入試方式によるものとします。カリキュラム・ポリシー
世界の多様な宗教文化の学際的な研究を通して、人間の本質についての洞察を深め、現代社会における宗教の意義を探求するための科目を体系的に配置しています。
専門家としての基礎的能力を養う基礎科目、自らの専門領域に関する高度な専門的知識を学ぶ専門科目、研究テーマを策定し課題解決の力を身につける研究科目を設け、さらに学修の総まとめとして修士論文を執筆するカリキュラムを編成しています。ディプロマ・ポリシー
次のような知識や能力を備えた学生に修士(宗教文化研究)の学位を授与します。
①世界の宗教文化研究に必要な語学の能力と情報収集力を身につける(意欲・技術)
②宗教文化の専門的知識と幅広い能力を活かし、宗教間の対話や協力に貢献できる(知識・態度・行動)
③異文化間の懸け橋として指導的役割を果たすことができる(思考・行動)