天理大学アメリカス学会とは?

「天理大学アメリカ研究会」設立にあたって

日本における「アメリカ」について様々な意見がだされている。アメリカ情報は過多になっていて、理解に混乱が起こっている。その情報も皮相的なものが多い。一方、アカデミズムの世界では専門の分野が狭まり、「アメリカ研究の研究と化している」とさえいわれる。またボーダレス時代にアメリカ研究は合衆国に限定しては十分な意義をもたない。

アメリカにとくに関心をもつわれわれは、そうした意見を配慮しつつ、天理大学内に新しいアメリカ研究の場をつくりたいと考えた。もちろん新しく設ける「天理大学アメリカ研究会」の主たる目的は、諸先輩がこれまで積み上げられたアメリカ研究の努力と成果を評価し、いささかなりともそれを補完することにある。同時に、守備範囲を南北アメリカに拡げ、また内外のアメリカ情報を整理して提供し、狭義のアメリカ専門家ばかりでなく、学生や地域の人たちのアメリカ理解を深め、アメリカへより強い関心をもたせることに役立ちたい。

さいわい、天理大学は喧噪の激しい大都会からほどよく離れており、世界になだたる天理図書館、天理参考館という知識の宝庫を身内に抱えており、新しい形のアメリカ研究をはじめるのに地の利は最高であると考える。これが新たに「天理大学アメリカ研究会」を設けることを決めたわれわれの思いである。

発起人一同

天理大学アメリカ研究会ニューズレターTHE AMERICAS TODAY 第1号(1994年11月発刊)より

 

「天理大学アメリカス学会」に衣替え

「天理大学アメリカ研究会」は1996年6月12日の臨時総会で、同会を「天理大学アメリカス学会」(Tenri University Association of the Americas Studies)という名の学術団体に衣替えすることを決めました。

基本的には南北アメリカについての研究、啓蒙活動を行うという、これまでのアメリカ研究会と趣旨、目的に変わりありませんが、今後はこれまでの活動に加え、学術雑誌『アメリカス研究』(The AmericasbPast & Present)の定期的発行と研究会の充実をはかり、研究面の活動を活発化させることになりました。「アメリカス」という名は、カナダからアメリカ合衆国、中米、南米、カリブ海まで広くアメリカ大陸全体を指す言葉(英語の発音では「アメリカズ」が妥当ですが、この言葉の普及度の高い中南米=スペイン語とポルトガル語=では「アメリカス」と発音するので、「アメリカス」としました)で、南北アメリカを研究対象とする新学会の趣旨に従い、固有名詞として採用することにしました。
 

「・・・臨時総会の後の記念講演会で、講師の猿谷要先生はお祝いの言葉とともに[研究会が学会に変わることは、植民地が独立国になるほど重大なことなのだ]と評価して下さいました・・・猪木正道先生は(京大名誉教授)からも祝福のお便りをいただき[天理大は北・中・南米をあわせ研究するには最適の条件を備えている]とご指摘いただきました。」(ニューズレター第11号編集後記より)

「・・・とりあえず・・・アメリカについての内外の新しい情報と資料をできるだけお知らせし、この国に知的関心をおもちの方のお役にたてればというのが、われわれのささやかな願いである。関西でも、奈良でも、天理でも、よく調べてみると結構アメリカを楽しめるのではないか。そのために、会員を含めた広く一般の皆様のお知恵もお借りしたい。」(同第1号編集後記より)

「天理大学に「アメリカス学会」が創設され、次いで同学会の学術雑誌『アメリカス研究』が創刊されたことは、本学にとって大きな「事件」である。この「事件」が本学の研究および教育に対してもつ意義は計り知れない。同学会会員のみならず関係の諸先生のご苦労に敬意を表し上げるとともに、今後の該分野でのご活躍を祈念申し上げる」(小田健天理大学教養部教授、「外国語教育―理論と実践―」1998年、天理大学語学教育センター)

 


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