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ドライバーってなに?

 マックの本体に内蔵されているか外付けかに関わり無く、ハードディスク、プリンター、スキャナー、ファックスモデムなどを接続して使用するには、それぞれの周辺機材に専用の「ドライバー」と呼ばれるソフトが必要です。

 ドライバーの殆ど全てがシステムフォルダーの中の機能拡張フォルダーかコントロールパネルフォルダーに保存されています。もし新規に購入した周辺機材がドライバーを必要とするものであれば、必ず、「インストーラー(INSTALLER)」と名付けられたソフトがフロッピーに保存されて付いてきますから、そのアイコンをダブルクリックするだけで、必要なソフトの全てが自動的に所定のフォルダーに適宜書き込まれます。従って、普段はドライバーの存在をユーザーが意識することはありません。しかし、システムフォルダーの中のフォルダーをあれこれ開いてみるとそのアイコンを見ることができます。一例として、ドライバーのアイコンの一群を一挙に幾つか見てみたい方はアップルメニューのセレクターを選んでみましょう。「セレクター」と名付けられたウインドーに現れるのは全部ドライバーなのです。ちなみに、コンピューター用語としての「インストール(INSTALL)」とはハードやソフトをユーザーの使用環境、特に、ハードディスクに組み込み、使用可能な状態にすることを言います。この作業を自動化したものが「インストーラー」です。ソフトの殆ど全てがフロッピーで販売されていた頃はこんなものは無く、ユーザーが手作業で「インストール」してました。

 さて、ハードディスクのドライバーだけは特別で、ハードディスクの特別な領域に目には見えない形で保存されていて、ハードディスクが立ち上がる度にシステムによってハードディスクからメモリー内に自動的に読み込まれますから、ユーザーがその存在を意識することは更にないのが普通です。しかし、ドライバーであることに違いはありませんから、後述する注意事項が当てはまります。念のため、そうそう、ハードディスクのドライバーが何時ハードディスクに書き込まれるのかというと、それはハードディスクをフォーマットする時です。マック用の最近のハードディスクは既にフォーマットされた状態で販売されていますから、内蔵のものの場合はユーザーが何もすることなしに、外付けの場合はケーブルを接続するだけで、直ちに使用可能となっています。しかし、必ず同梱されているフロッピーは大切に保管しておきましょう。それにはハードディスクを「フォーマット(FORMAT)」するソフト(=フォーマッター(FORMATTER))が保存されていて、いざというときに無くてはならないものだからです。再び、ちなみに、「フォーマット」とはディスクを使用可能な状態にすることで、「フォーマッター」はその作業を自動化するものです。ディスクのフォーマットは手作業では行えず、昔からフォーマッターのお世話になっていました。

 

注意事項

1.各ドライバーはいずれも小物ですが、ソフトの中でも特に繊細複雑デリケートで、プロのプログラマーでさえも、制作に手こずる代物だそうです。初心者の内は、必ず、周辺機材を購入したときの添付されているインストーラーもしくはフォーマッターを用いるようにしましょう。出所の確かでないドライバーを不用意に使ったりするとハードウェアーをお釈迦にしてしまう危険性があります。これは決して脅しではありません。くれぐれも注意してください。

 

2.漢字トーク7.1から7.5と言うように、システムのバージョンが変わると、使用不可能になるドライバーが出てくる。これがドライバーばかりでなく、普段その存在をユーザーが認識する必要が殆ど無いけれどシステムにとって不可欠という、コンピューターにとってインフラストラクチャー的とも言うべき最も基本的なソフトの落とし穴であります。日常的にその存在を認識しているものが不具合を起こせば、何かが変わったと分かりますが、そうでないもののせいで不具合が起こると平均的ユーザーとしては「何が何だかわかんない」の状態になるのが自然です。では、その対策は?システムのバージョンアップはドライバーの対応の有無を確認してから行うことに尽きます。

                                    (平木多聞)