Internet

天理教、インターネットに登場

   教祖110年祭を目前にした1月11日、海外布教伝道部はインターネット上にホームページを開設しました。世界のより多くの人々に天理の教えにふれていただければ、と願っています。

開設までの経過

 2年ほど前からインターネット(以下i-net)という言葉をよく目にするようになり、個人的に資料を集め始めました。昨年の3月にコピューターに詳しい部員を集めて「インターネットを考える会」を発足させました。メンバーの中には留学中に電子メールなどを経験した者、ニフティサーブなどのパソコン通信を経験している者が含まれていました。第一回の会議での皆の正直な感想は「?」。

 とりあえず体験を、ということで関西情報センターに出かけたのが5月頃でした。このセンターでは無料で約1時間ほどの研修を受けることができました。研修にはi-netの仕組みと概要、ホームページへのアクセス体験などが含まれています。瞬時に世界各地のホームページを訪問できること、またその情報量の多さに皆、圧倒されてしまいました。しかしその後、次のステップはどうするか、という議論でしばらく足踏み状態が続きました。

 10月頃になって県内にプロバイダーができるという情報を得、まずは私個人で加入することにしました。11月の中旬に自宅のコンピューターに必要な設定を行い、各種のソフトウエアを用意してアクセスを始めました。プロバイダーより12月の初旬からホームページ(HP)のサービスを始めるとの連絡を受けたので、HTMLという慣れないコンピュータ言語と悪戦苦闘しながら私のHPをつくりあげました。これらの経験をもとにして海外布教伝道部の加入とHPの開設を行いました。

私のi-net活用法

 私のHPは「Tenrikyo Fellowship」という名称で、i-net上での天理教布教所という考えです。天理教の「て」の字も知らない方を対象に内容を考えました。現在は定期的に個人HPの戸別訪問による布教を実施しています。

 具体的な方法ですが、まずYahoo(i-netの電話帳であらゆるHPが登録されている)の地域の項目から米国内のプロバイダーを探し、そこに加入している私のような個人のHPにアクセスします。どのHPにも電子メールが送れるような設定がしてありますから、それを使って「あなたのHPを拝見しました.....私のHPも見てください.....」といった内容のメールを出しておきます。しばらくすると相手から「拝見しました。よいページですね......」というような返事がきます。宗教関係のページだということで敬遠されるのでは、と危惧していましたが、天理の教えに関する部分について好感をもって受けとめて下さる方が多いのには随分励まされます。一度などバージニアから「とても感激した....自分はこのようなページを見るためにi-netにアクセスしているようなものだ.....」というような内容のメールをいただき、思わずモニターに向かって合掌してしまいました。

積極的な活用がポイント

 HPというもの自体はハードディスクに記憶されたデジタル情報にすぎません。アクセスされるまではジッとしたままです。能動的にするには、積極的に広報することが必要です。私が戸別訪問をしているのは、地味ですがその広報活動の一つです。私のHPには海外布教伝道部のHPにリンク(指標)をつけていますから、興味のある方はさらに詳しい教理にアクセスすることもできます。私の戸別訪問は呼び込みのようなものなのです。しかし、個人のHPは米国だけでも星の数ほどあり、私一人ではとても廻り切れません。海外布教伝道部のHPについては今後海外の新聞などに広告を出すことで広くその存在をアピールしていきたいと考えています。

 i-netを通して情報を得る、という点については部署内で少しづつ利用する人が増えています。新聞などの活字メディア情報は実際の新聞が外国から届くまえにその日の紙面が無料で見られるケースもあります。

また、天理教派遣の留学生が授業で当方のHPにアクセスして天理教の紹介に役立てたという報告も頂いています。(ホームページと電子メールのアドレスは以下のとおり)

Home Page: http://www.mahoroba.or.jp/~kaiden

E-Mail: kaiden@mahoroba.or.jp

                     (海外布教伝道部アメリカ1課長 清水国治)