在学生の声
LE VAN TAI(レー・ヴァン・タイ)さん ベトナムからの留学生
将来はベトナムで日本語を教えたい

ベトナムから日本へ
私がベトナムから日本に留学したのは、姉が日本人と結婚し、日本は良い国だと勧められたことがきっかけです。姉が住む天理に来て、TLI(天理教語学院)に入って2年間、日本語の勉強をしました。
その後、大学に入ってさらに日本語や日本の文化などを学びたいと思い、天理大学へ入学することになりました。
その後、大学に入ってさらに日本語や日本の文化などを学びたいと思い、天理大学へ入学することになりました。
日本とベトナムの違い
日本に来て、一番驚いたのは「刺し身」です。生の魚を食べることは驚きでした。日本の食文化だからと挑戦してみましたが、ワサビだけは今も食べることができません。
また、私はベトナムでも暖かい南の出身ですので、日本の寒さにはびっくりしました。ほかにもいろんな面で違うところはありますが、基本的にはその国その国の風習があると思うので、たいていのことは受け入れることができました。正座も足は痛いですが、できるようになりました。
日本の良いところは、交通や買い物が便利なことです。スーパーに行けば何でもそろいます。良くないと思うのは人間関係の面で、日本は縦社会であり、先輩・後輩の関係も厳しく、上の人の言うことには逆らわないところがあると思います。ベトナムでは目上の人に尊敬の気持ちは持ちますが、自分が正しければ、自分の気持ちを通します。
ただ、意見の違いがあったとき、その場でちょっとだけ我慢することも悪いことではないなと思えるようになってきました。少し気持ちを抑えただけで、その後良い方向に向かい、関係を続けていくことができるという経験もしました。これは飲食店やゴルフ場など、アルバイト先の先輩から学んだことが大きかったと思います。
日本語専攻での学び
大学では、日本の社会、文化、習慣、歴史などについて学んでいます。ただ、大学で教わるのが1とすれば、9は自分で努力して学んでいかなければなりません。私は分からないことは、すぐに先生に質問します。専攻の先生はみな、とても親切に教えてくださいます。すぐに答えられないことがあれば、必ず次回までに調べてくださいます。
日本のことを学べる大学は数多くあると思いますが、歴史ある奈良の地で、熱心な先生たちから学ぶことができるこの大学は本当にお勧めです。
将来やりたいこと
私は、大学で日本語教員養成課程を履修しています。そして今、大阪の工場で働くベトナム人に日本語を教えています。いずれはベトナムに帰り、日本語を教える仕事につきたいと思っています。ベトナムでは以前は、外国語といえば中国語か、英語を学ぶ人が多かったのですが、最近は日本語を学びたい人が増えています。
卒業後数年は日本で働き、9人兄弟の4番目の私が、下の弟や妹も進学できるよう、家族への仕送りをするために頑張りたいと思います。
家庭の経済状況から一度は進学を断念した私が、天理での学びから、新たな希望を見つけられたことに感謝して、日々学んでいきたいと思っています。