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 【天理大学百年史コラム(11)】

学生手帳と学生証

歴代の学生手帳
歴代の学生手帳
本年度から学生手帳はデジタル化され、これまでのように印刷された冊子に書き込むスタイルではなくなりました。
毎年発行されてきた学生手帳ですが、学生支援課に長年保管されていたものを、大学史資料として保存するため2021年5月に年史編纂室に移管しました。
歴代の学生手帳を見る機会はなかなか無いと思います。学生手帳とあわせて学生証の変遷も追ってみましょう。

手の平サイズの学生手帳から

保管されていた手帳でいちばん古いのは、1967(昭和42)年度のもので、昨年度のものまで保管されています。1967年度が本学の手帳発行の始まりかどうかはまだ確認できていません。

1967年度から1992年度までの手帳のサイズは縦10.7cm横6.6cmと、名刺より少し大きい程度の大きさで、かなりコンパクトでした。近年の手帳の約3分の1の大きさです。1993年度からは縦14.2cm横9.0cmになり、2002(平成14)年度からは縦の長さが約1cm大きくなります。

昨年度までのような縦18.6cm横13.5cmの大きさで、透明のビニールカバーになったのは2011(平成23)年からです。ポケットに入るサイズから、カバンに入れておくサイズに変わっていったことがよくわかります。
 

カバーの色も様々です。1967年度から数年間は、青緑のような色から緑色、黒色へと変化し、1977(昭和52)年からはエンジ色や、黄色、白色など年度によって色が様々に変わります。素材は基本的にビニール製ですが、1986(昭和61)年と1987(昭和62)年は、表面にモケット生地のような生地が貼られており、手触りが良いです。
内容については、1967年度の手帳は、学年暦、建学の精神、学則(抄)、学生生活の心得、校章について、スケジュール、授業時間表、朝夕おつとめ時間、逍遙歌、応援歌、教祖御誕生祝歌、天理教青年会々歌の各譜面及び歌詞、みかぐらうた、クラス担任教員表が主な内容です。現在と大きくは変わりません。
キャンパスの略図、校舎案内図が入るのは、1969年度からで、1988(昭和63)年度からは天理大学校歌が加わります。のちに、学歌とよふぼく会歌も加えられ、青年会々歌は1994(平成6)年度から掲載されなくなりました。
 
1993年度に大きさが変わると同時に、巻末に主要都市路線図、度量衡換算表、郵便料金表、年齢早見表が加えられ、利便性がアップしました。さらに、2002年度からは、別冊のアドレス帳も付録するようになりました。
また、天理大学100周年を迎えるにあたって宣言された「天理大学ビジョン2025」については、2018(平成30)年度から掲載されています。

ところで、他大学の学生手帳を見る機会はあるでしょうか?実は、学生手帳を発行している学生課では、少し前まで毎年自身の大学の手帳を他大学と交換する慣習がありました。これによって、他大学が発行する学生手帳の良い面や使いづらい面、新しい取り組みなどを吸収することができ、本学の学生手帳の参考にしていたそうです。

学生証の変遷

学生証も時代とともに変化しています。
小さなサイズの学生手帳には、後部分に「学生手帳は、学生身分証明書とともに、つねに携帯すること。」と書いた紙が入れてあり、ここに学生身分証明書を入れられるようになっていました。この学生身分証明書は、今では学生証と名称が変わっています。当時は、学生証を学生手帳の後に入れ、学生手帳とともにポケットに携帯していたのが、今では学生証を財布などに入れて携帯する学生が多いのではないでしょうか。
本学では、いつから学生証が発行されたのか、それを示す資料が見つかっていませんので、明確に知ることはできません。
例えば、東京帝国大学の場合は、1927(昭和2)年4月1日から、立命館大学専門学部の場合は、1929(昭和4)年4月から制定されたとあります。この頃は、天理外国語学校が創立して数年経た時期です。しかし、天理外国語学校の場合は、創立当初のみならず、閉校に至るまでの学則をみても、学生証についての規程をみることができません。
1933(昭和8)年頃に作成されたとみられる「生徒便覧」の冊子にも、学生証についての記載がありません。「生徒便覧」の内容は、のちの学生手帳と同じようなもので、小さな冊子になっており、常に携帯できるように作られています。天理外国語学校時代には、学生証を作成する必要がなかったのか、もしくは作られていたがそれを示す資料がないだけなのか、これからも調べていく必要があります。
1949(昭和24)年に天理大学が発足して以後、はっきりと学生証の存在がわかるのは1955(昭和30)年です。大学発足当初の学則には、学生証に関する記載がないため、発足と同時に学生証が発行されていたかどうかは今のところわかりません。

1955年当時は、大学事務のひとつに学生部輔導課がありました。この輔導課は、「天理大学心光会、学内学生諸団体の輔導育成、掲示、集会、身分、宿所、風紀秩序、授業以外の大学行事、教養の向上、学生についての渉外関係、ふるさと講業務及び学生補導に関する一切の事項」を取り扱い、学生証の発行もしていました。現在の学生支援課に相当する部署です。
この輔導課の説明は「天理大学新聞」創刊号(1955年4月20日)の付録に掲載されています。この付録には、学生部についての説明の他、心光会会則などが掲載されており、新入生向けに学生生活に直接関係する内容が掲載されています。また、「学生証は大学の内外を問わず常に携帯すること。乗車船の場合は、身分証明書をあわせ持つこと。学生証に貼付用の写真(縦4糎横3糎)二枚を月末日までに提出のこと。」ともあり、学生証を携帯する必要や、手続きなどについても書かれています。
 
一方で、1950(昭和25)年から設置されていた天理大学短期大学部の学則第21條では、「学生には別に定めた学生票を交付し常にこれを携帯せしめる」と定めていることから、短期大学部では、設置当初から学生票(学生証)が発行されていたことがわかります。また、1957(昭和32)年に天理大学女子短期大学部に改正されてからも、同様に学生証の携帯が定められています。 
さて、1958(昭和33)年の「生徒心得」の「学生証」の項をみると、「学生証の通用期間は4ヵ年である。学生は入学の初めに学生証の交付を受ける。2回生以上は毎学年初めに輔導課に提出して証印を受けること。年度を超えて証印のない学生証は無効とする。」と定められています。当時は、学年があがるごとに、証印を受ける必要があったことがわかります。
1965年度の「学生便覧」をみると、学生証は「学生身分証明書」という名称で発行されています。
またこれ以後は、学生証のひな形が毎年便覧に掲載されているので、どんな学生証が発行されていたかを知ることができます。これ以前の学生証は資料として残っていないので、どんな形態だったのかはわかりません。

 
1979(昭和54)年度からは、名称が「学生証」になり、形態も変わります。さらに1985(昭和60)年から少しデザインもかわり、ラミネート加工が施されるようになります。1998(平成10)年にもデザインがかわり、それまでは学生証の有効期間は1年間で毎年更新手続きが必要でしたが、同年より有効期間は最長4年になります。またプラスチック製の学生証に変わった時期もあったようです。
そして大きく変化するのは2004(平成16)年です。これまで提示するだけだった学生証がクレジットカード機能のついた「学生証一体型ICVISAカード」になります。現金を所持しなくても良い利便性があることや、文化実習や課外活動で多くの学生が諸外国へ渡航する状況をサポートするため、海外・国内旅行傷害保険ならびにスポーツ賠償責任保険も自動的に付与されているなどの特典が付いています。しかし、クレジットカード機能の付与は選択制であったため、当初は多くの学生がクレジットカード機能のない学生カードを選びました。クレジット機能のない学生証はハウスカードと呼びます。
2017(平成29)年度の入学生からは、学生証一体型ICVISAカードは廃止され、プラスチックの学生証の形態になり、現在までこの形態が続いています。現在は、スマートフォンで学生証を提示できる機能も開発されており、近い将来には本学の学生証も新しい変化を遂げるかもしれません。
このように時代の流れとともにデジタル化が進み、今までのように手にとって変遷をながめることはできなくなるでしょう。しかしこれも、本学の歴史の一端です。これからは、また新たな形の学生手帳や学生証の歴史を刻んでいくことになります。
参考文献
・『学生便覧』天理大学 1965年度~1984年度
・『学生生活』天理大学 1985年度~2005年度
・『キャンパスライフ』天理大学 2006年度~2021年度
・東京大学ホームページ「蔵出し!文書館 第6回 学生証のはじまり」(https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/history/09_k006_j.html)
・立命館史資料センターホームページ「〈懐かしの立命館〉学生証」(http://www.ritsumei.ac.jp/archives/column/article.html/?id=161)


 
(年史編集室 吉村綾子)

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