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 【生涯学習】

《公開講座記録》【地域研究への招待】世界の中の奈良、異文化から見る奈良研究の試み —ナラロジーことはじめ—

第4回 ●平成29年6月24日(土) 午後1:30
テーマ ●世界の中の奈良、異文化から見る奈良研究の試み —ナラロジーことはじめ—
          ●講師  住原則也 地域文化学科教授 

内容

  奈良という地は、異文化の視点を入れることに、歴史的ないわれがあります。古代ヤマト政権以降の奈良の歴史とは、国内外の異文化との交流を通じて新しい制度や文化が形成されてきたのであり、それが日本社会や文化の遠い源流となりました。現代の奈良の「伝統文化」とか「自然の景観」と言われるものも、実は、国内外の複数の異文化が対面し交流しあう中で醸成されてきたものである、と言えるのではないでしょうか。古代の奈良には、日本の各地から人々が集まっていたこと、さらには、「シルクロードの東端」と呼ばれるように、遠く大陸からも渡来人がやってきて在住し、日本人と交流しながら活躍していた地であること、異論のない歴史的事実です。

ひるがえって、現代日本を見ると、各地に海外からの人々を日常的に見かける昨今となっており、日本にいても世界の人々と交流する時代になっています。これはまさに、かつての奈良がそうであったように、新しい文化や社会のあり方が少しずつ日本に形成されようとする素地ができつつあるものと解釈してもいいのではないでしょうか。ナラロジーとは、奈良という地の単なる地域研究ではなく、異文化間の交流がもたらすダイナミズムの事例・好例を探し出す試みでもあります。異文化間で広く交流することにより、お互いが未来に向かって、適切に変わってゆかなければならないということに気づかされるものと思われます。

そのような意味で、ナラロジーは、単に奈良を歴史的に見るというものではなく、歴史を返り見ながら、眼差しは現代と未来に向けられています。形成されてきた伝統文化が、なぜどのように残されてきたのか、現代にどのように活かされているのか、あるいは解消されてきたのか、などを、文化、社会、自然、産業などあらゆる分野を対象として検証したいと思います。

現代の奈良各地を見ることはまた、少子高齢化、過疎化、後継者不足、など広く日本がかかえる諸問題をも見ることができ、同時にそれらの問題を改善しようとする様々な試行錯誤も目にすることができます。それら新しい試みも、国内外の様々の文化を参考にしているはずです。

このように、ナラロジーとは、奈良の長い歴史と現代の地域を、異文化間の交流という視点から、縦横無尽に見なおそうとするものです。そして、日本人の眼だけから見る異文化交流ではなく、今現にそこにいる海外から来ている人々の眼からも、奈良を見ようという試みです。そうすることで、奈良の新たな魅力も、また意外な価値も発掘されるかもしれません。

日本人だけが定義する奈良像ではなく、また、異文化の人々が一方的に感じるだけの奈良像でもない、両者が心を開き交流しながら形成される新たな奈良像というのもあっていいのではないでしょうか。
奈良を愛し、異文化に寛容な方なら、「ナラロジー研究」の同志として歓迎します。

ナラロジーの目指す視点と射程
0、「文化は異文化間交流の産物」+「奈良を学ぶことは日本と世界を学ぶこと」
世界を学ぶこと=①世界の様々な見方を知る。②普遍的な現象として学ぶ。
1、異文化間交流がもたらした奈良の姿(社会・文化・景観):古代からの歴史的検証

2、異文化の目を通して見えてくる、現代の奈良の価値の再発見を目指す

3、文化・伝統の残し方、活かし方、消し(消え?)方という普遍的な課題を奈良の事例から学習

4、奈良の諸社会問題(少子化、高齢化、過疎化など)や解決・改善に向けての取り組みを現代社会の普遍的な問題として学ぶ

 

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