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ハワイ先住民主権回復運動に関する情報収集(2)

3.Nation of Hawai'iのホームページ ─Independent & Sovereign Nation-State of Hawai'i

サーチエンジンを使って探し出したいくつかのページのうち、ハワイ先住民の主権回復運動について最も充実しているのがハワイ先住民のプウホヌア・バンピー・カナヘレをリーダーとする運動団体Nation of Hawai'iのものである。( http://hawaii-nation.org ) この団体はハワイ先住民の主権回復の形をアメリカ合衆国からの分離独立と主張している。このページからは、主張を異にする団体を含む、主権回復運動に関係するさまざまな団体やハワイ先住民の文化などについて、約80のホームページへとつながるように構成されている。また、ハワイ先住民のたどった歴史や王朝転覆までにハワイ王国が世界各国と結んでいた条約、主権回復の主張に関わる文書(謝罪法全文や上下院の議事録、国連の民族自治に関する規定など)はとても一度に見きれるものではない。更に、1992年から現在までのこの運動に関する新聞記事類が蓄積されており、新しい記事はその都度追加されている。現地とほぼ時間差なしに情報が得られるのはインターネットならではだ。これは非常に利用価値が高い。(もちろんインターネットに載せる人の苦労があってこそであるが…。)

 私はこれらの法律などの文書やその他の論文、記事などを分類し、ハードディスクとフロッピーに保存している。必要に応じて呼び出し、読めるようにしている。

4.メーリングリスト特定のページだけでなく、より多くの人との情報交換を望むなら(2)のニュースグループと(3)のメーリングリストという方法がある。特に、ひとつのテーマについて興味をもつ人たちと深く議論をしたいのならば、メーリングリストに参加するのがよい。(ニュースグループについては後述。)ネット上に数多く存在するグループのうち、自分と関心を同じくするものに参加することによって、そのテーマの最新情報を得たり、疑問に感じていることを尋ね、複数の回答を得ることもできる。また、自らの情報もグループ内の人たちと共有することで内容的に充実してくる。

 このグループ探しには、やはりwww上の検索ページ「Tile.net」( http://www.tile.net/lists/ )や「ML mailing list」 ( http://www.iijnet.or.jp/IIJ-MC/odajima/ml)を利用するといい。キーワードを入力後、検索結果を検討。入退会の技術的方法は割愛するが、基本的には「そのグループに参加したいので情報を送ってくれ(やめたいので情報をストップしてくれ)」という内容の電子メールを主宰者の指定するアドレスに送りさえすればよい。基本的にはそれぞれのグループへの入会は無料である。グループの主宰者は各地から送られて来る情報や意見、質問などをグループの参加者全員に電子メールというかたちで配信してくれる。参加後は配信されるメールをこまめにチェックする作業になる。

 私は後述する「KANAKAMAOLIALLIES-L」というグループに参加したが、意見交流が活発で1日40通ほどのメールが届いた。メールの中には相当長いものもあり、必要と思われるものは保存し後で読むようにしたりはしてみても、話に遅れないようにと、それぞれに目を通すのは非常に時間のかかる作業である。先日どうしても3日間メールのチェックができなかったことがある。読んでも読んでも続く未読メールの一覧に涙がでそうになった。

                               (山本享史)(つづく)