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附属おやさと研究所

2011年度 公開教学講座 概要

「現代社会と天理教」(2)

 世界が大きく激動している今日、私たちの価値観や身の回りの生活もしだいに変化し、いつのまにか多様な価値観が生まれてきました。しかしその価値観は、ややもすると利己的な価値観となって、「我さえ良くば、今さえ良くば」の風潮を拡大・助長する危険性をもはらんでいます。そのような現代社会の中で、私たちが日々考え行動する拠り所は、常に天理教の教えに基づくことは言うまでもありません。
 この講座では、「現代社会と天理教」というテーマのもと、2年間にわたって天理教の教えに基づく生き方、行動のあり方を、現代社会における具体的事例の中から考え、今年度は後半として下記テーマに基づいて講座を開講します。
 講座は、平成23年4月から12月までの毎月25日、午後1時から2時45分にかけて開催します。会場は、道友社6階ホールを予定しています。 多くの皆さまのご参加を、お待ちしております。

第1講 4月25日(月) 「自死 ─死ぬなよ」 佐藤浩司
 自ら死を選び、実行する人が後を絶ちません。我が国では、若年層から高齢者まで年々増加の一途を辿っています。官民あげてこの問題に対しての良策を探っています。自死を思い止めることができるのは何でしょうか。与えられた生をそのまま全うするために。

第2講 5月25日(水) 「つなぎ─デジタル化社会のアナログ思考」 森 洋明
 さまざまな分野におけるデジタル化の波は、日常生活の中で私たちの物の見方や考え方にも大きく影響しているのではないでしょうか。そこで、アナログ的な姿勢としての「つなぎ」のあり方を見直し、その重要性を再確認したいと思います。

第3講 6月25日(土) 「古い道と新しい道の間」 辻井正和
 1980年前後から日本の社会や人々の意識は大きく変わりました。しかし、「古き道があるから新しい道がある」と言われるため、新しい展開にはいつも疑問が呈されてきました。「古い道」と「新しい道」の関係をどう理解するのか、おさしづに基づいて検討してみたいと思います。
                                 
第4講 7月25日(月) 「教えに基づく環境保護活動の実践例」 佐藤孝則
 環境問題は多岐にわたる学際的課題であり、その因果関係は複雑です。まして、価値観が多様化する今日では、解決策を見出すのは容易ではありません。しかし、教えに基づく生き方はそれほど複雑ではないと考えます。実践例を通して考えたいと思います。

第5講 8月25日(木) 「“無縁社会”への処方箋—「たすけ合い」社会再構築に向けて—」 金子 昭
 年間の自殺者3万人、孤独死3万2千人。家族の絆、社会の結びつきが解体しつつある今日、今こそ天理教者が内なる世直しの波を巻き起こし、互いがともにたすけ合う世の中へと建て替えていく旬が来ました。NPO・NGOを活用するなど、新しい社会だすけの処方箋を皆様と考えてまいりたいと思います。

第6講 9月25日(日) 「世界の難渋に心を寄せて ─いま求められる共感の力─」 野口 茂
 貧困や自然災害、紛争など世界の難渋に心を寄せて、ひとの難渋を我が事として地道に支援活動を続ける人々が多くいます。彼らの心に通底する共感の力に着目して、たすけあいの意味を改めて考えてみたいと思います。

第7講 10月25日(火) 「おぢばがえりの巡礼論」 井上昭洋
 宗教の聖地を尋ねる旅を巡礼と呼ぶならば、おぢばがえりも巡礼と言えます。おぢばがえりを巡礼と捉えると何が見えて来るのでしょうか。おぢばがえりの歴史を振り返り、現代社会における巡礼の意味、私達にとってのおぢばがえりの意義を再考したいと思います。

第8講 11月25日(金) 「選択と不選択-教えとともに生きる道」 深川治道
 今日、様々な人々によって生成された多様な情報が提供され、多様な選択肢が我々に提示されています。このような状況において、身近な事例から我々自身のあり方の選択について考えたいと思います。

第9講 12月25日(日) 「『かんろだい世界への道』—目ざすものとその道程」 深谷忠一
 新幹線で東京に行って、大阪に着いたと思って訪ねる先を探しても、ぜったいに見つかることはありません。また、大阪に着いても東京の地図を使っていては、目的地を見つけることはできないでしょう。私たちの目ざす「かんろだい世界」はどういうところなのか、そこに至る正しい道路マップはどういうものかを考えてみたいと思います。
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