自然に親しむ
幼児期は、心身共にいちじるしい成長をとげる時期。この時期に人間としての基盤が培われることを思う時、充分に自然にふれて体を動かし、感覚を養い、自然の働きの不思議さ、
楽しさに気付き、多くのことを学んでほしいと願っている。 教師は季節感を大切に取り入れながら、子ども達が遊びたくなるような環境を設定し、子ども達の自主的な遊びがより発展するよう援助している。
《幼児の活動》
- 土、砂、水、草花、木の実、草の実、風、雪、氷で遊ぶ。
- トマト、イチゴ、とうもろこしを栽培する。
- うさぎ、ニワトリ、金魚、くじゃく、を飼育する。
- 小動物(ざりがに、かえる、かたつむり、沢ガニ、あり、だんご虫など)と遊ぶ。
- 昆虫(かぶと虫、くわがた、バッタ、コオロギなど)と遊ぶ。
- じゃがいも掘り、レンゲ摘み、イチゴ摘み、さつまいも掘り、みかん摘みをする。
人とかかわる力を育む
幼稚園は子ども達にとって、はじめて集団生活をする場である。友だちと心が通じ合う、先生や友だちに認められるなど、心楽しく自信を持つ時もあれば、理不尽なことに出合った
り、思うようにいかなかったりして、不愉快な時をすごすこともある。子ども連はこうした経験の積み重ねの中から、次第に自分と人との違いに気づき、自己主張をしながらも、相手を認め、理解し、受け入れ、共に力を出し合うようになっていく。対人関係の基礎を培って
いるわけである。今、友だち関係をうまく結べず、つまづきを感じている小・中学生の多い中、友だちと遊ぶことが楽しい、うれしいと感じる心を元に、いろいろな人と、又多くの人と交流する機会を設け、将来社会の中で生きていく力につなげていきたいと願っている。
《いろいろな交流》
- 同年齢や異年齢の友だちと遊ぶ。
- 他園の幼児と交流する。
- 天理小学校、天理中学校、天理高等学校、天理大学の学生と交流する。
- 天理教少年会の方々と交流する。
- 特技を持っておられる方(音楽家、マジシャンなど)と交流する。
- 外国の方々と交流する。
家庭との連携
教師は幼児一人一人をよく理解し、発達に促した指導ができるよう家庭と連携する事が重要である。又保護者に園の教育方針を理解して頂き、幼児期の成長の特徴・集団が個人の成長に及ぼす影響力・子ども集団の成長する姿・園で経験している活動のいろいろなどを知って頂くことが、子ども達への理解を一層深めることにつながると考える。子どもを核として園と保護者が親しく交わり連携して行くことによって、保護者が自分の子どものみに注目する姿勢から保護者みんなでみんなの子どもを育てようという気持ちになり、ひいては大勢の子ども達の成長に関われたことに喜びがもてるようになって頂きたいと願っている。
《てだて》
- 家庭訪問、学級懇談会、個人懇談会、教育講演会を行う
- 月々の園だよりで保育のねらいや行事及び活動内容を知らせる
- クラスだより、出席ノートへの記入を通して子ども達の成長の姿を知らせる
- 毎月、行事やあそびのスナップ写真を展示する
- 保護者の保育参加(絵本の読み聞かせ、プール遊びの補助)を募る
- 月々の誕生会には誕生児の保護者に参観して頂き、会終了後トークタイムをもつ
- ミニミニ相談を設ける
- 育友会の主体的な取組に協力する
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