天理大学

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天理大学の国際交流について

国際文化学部 ヨーロッパ・アメリカ学科 ロシア語コース 東 和穂 4年次生

2006年9月~2007年8月 モスクワ言語大学(交換留学)

  モスクワ言語大学での私のロシア語学習の中心は文法と会話の授業だった。文法の授業では、これまで知識として知っていたロシア語文法をより感覚的な意味で把握できるようになった。会話の授業では、ロシア人の生活について学びながら、ロシア語で自らの文化について話すという自己表現も求められたので、会話の学習に大いに寄与したと思う。外国人留学生のための講義(歴史・経済学・社会学・文学・文化)もあり、これらの授業では現在のロシア文化・社会についてより高い水準、より現在形での理解を得られた。

 私にとって最も大きな出来事は、ロシア語学習そのものよりも寮や授業で知り合った外国人留学生との交流であった。留学生活では、私はほとんど日本人に会うことがなかったので、ロシア語で新しい人間関係を作らなければならなかった。しかし、これはなかなか思うようにいかず、授業で他の学生や先生と限られた時間話す以外は、ほとんど誰とも口をきかないという期間が長い間続いた。その期間の孤独感はさすがに応えたが、春になってからようやく本当の友人と呼べるものができ、よく彼らと一緒にモスクワの街を歩いたり、周辺への旅行に出かけたりした。彼らとは、不思議なことに日本人と日本語で話すよりも、多岐に渡ることをより深くより親密に語り合った。この時の友人達との交流は、知的な意味でも人間関係としても、充実したものだった。それは私の人間や社会に対する物の見方、特に(ロシアも含めた)ヨーロッパへのまなざしを変化させたと思う。

 モスクワ大学で会った学生達は(ロシア人、外国人留学生共に)総じて優秀で、真剣に勉強に打ち込んでいた。正直に言って、天理大学の多くの学生達は普段あれほど真剣に勉強しているようには見えない。留学するのならば、少なくとも熱意の点では彼らに負けないようにして欲しい。いい加減な気構えや気まぐれで行くのならば、交換留学制度を利用するべきではないと思う。

 モスクワ言語大学で1年間学んだことは、自分にとってこれまでに無い大きな経験だった。ロシア語能力は向上したし、寮がモスクワの中心部にあるおかげで、大学での勉強に留まらず、色々な美術館や劇場を訪れたりして、広い意味でロシアの文化を学ぶことができた。これも天理大学の交換留学制度のお陰と感謝している。
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