天理大学

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人間学部

人間学部 学部長から皆さんへ

自分を超えて、未来を拓く ~私たちはどう生きるか~

 今、『君たちはどう生きるか』という漫画が190万部をこえるベストセラーになっているのを知っていますか。
 表紙にひとりの眼鏡をかけた少年の顔が描かれていて、書店で平積みされているのを目にした人もいるのではないかと思います。原作は、1937年に吉野源三郎さんが書いた同名の作品で、「倫理」いわゆる哲学や道徳に関することをテーマに、少年向けに書かれた物語です。
 この本と私との出会いは、中学生の夏休みの課題だったように記憶しています。今、改めて漫画になったこの作品を手にとってみて、中学生の私が、この作品をなんとなく「好き」だと感じた理由は、「こういうことだったのか。」と納得しました。それは、道徳の本なのに、「君たちはどう生きるか」という問いに対する答えが書かれていなかったからなのだと。
 この作品の主人公、中学2年のコペル君は、困難な経験の中で悩み、そして考えます。叔父さんとの対話のなかで答えを見つけようと考え、もがき続けます。そして、「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。」と、課題に正対して考え続けることの大切さや、自己決定できることのすばらしさを私たちに語りかけます。
 今を生きているみなさんは、ここ天理の地で、多くの人と出会い、話をし、学び、遊ぶ。そんな中で困難に出会うこともあるでしょう。困難に出会って悩んだり、努力をしても結果が出なかったりすることもあるでしょう。でも、そのとき、考え、悩み、自分で決めたことをやってみること。その努力や行動は、きっと、ひとつも無駄になることはないのです。天理との出会い、人との出会いを大切にして、日々、自らに問い続けたいものです。「私は、どう生きていくのか」と。
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