「在外公館派遣員−目標を持って−」

N.M.君の体験記

 「在外公館派遣員制度」、あまり耳慣れない制度ですが、天理大学からはこれまでに20数名の在学生や卒業生が各在外公館(日本大使館、総領事館、政府代表部、駐在官事務所)へと派遣され、本学ではこの制度の認知度が年々高まってきています。

 私自身はタイ語を本学で専攻し、タイ学科共同研究室前の掲示板でこの制度を知りました。その後、本学在籍中に派遣員として採用されることになり、2001年9月より2003年11月まで在タイ日本国大使館へ派遣されました。

 タイでは、多数の国際会議が開催されます。そのため、在タイ日本国大使館は、全在外公館の中でも訪問客数が大変多いことで有名です。私の任期中には、小泉首相の東南アジア歴訪及びアジア太平洋経済協力会議(APEC)への出席、川口外務大臣のアジア協力対話(ACD)への出席、その他にも多くの閣僚や国会議員の方々が、会議や調査のためにタイを訪問されました。こういった方々の職務を側面から補佐するのが派遣員である私の業務になりました。その主な業務内容としては、空港公団や航空会社との細部に渡る調整、車やホテルの手配などがあげられます。とはいっても、これは派遣員業務の一部であり、この他に業務は多種多様に及びました。派遣員業務は「縁の下の力持ち」的な要素を持ち、また語学力を生かしたものになります。特に私が派遣されたタイにおいては、現場業務において、派遣員がタイ語の通訳的な役割を果たす場合もあります。これまで自分自身が本学タイ学科で学んできたことを生かし、実践業務にあたれたことは大変意義があったと思います。

 在外公館派遣員を目指す方々には、一つお願いしたいことがあります。この制度は大学生であっても応募が可能です。しかし、派遣されることが決まった以上は、学生ではなく、一人の社会人として派遣員業務をこなしていかなければなりません。それはつまり業務に対し「責任」を持つということです。また、業務をこなすということは、ただ自分一人で行うことではありません。相手や仲間があってはじめて一つの仕事が成し遂げられます。時には困難に直面することもあるでしょう。しかし、それを乗り切ることができれば、すばらしい結果が生まれると思います。

 大学入学以来、語学力を生かし、海外で自分の力をためす場を探してきました。私自身にとっては、この派遣員制度がそれにあたりました。派遣員の任期を終了し、それを成し遂げた今、また新たな目標を持つことができました。皆さんも大学在籍中に目標を持ってください。それが派遣員であれば、是非トライしてみてください。

タイの体験


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