修士論文作成の流れ

修士論文とは

修士論文は、2年間の教育研究の成果を集大成する重要なものです。明確で具体的な問題設定を行い、問題設定に応じた検証方法からデータを得、結果を踏まえて合理的に論考することが必要条件となります。

修士論文作成のための流れ

  • 修士1回生

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    春学期

    演習形式の授業に参加し、各自の興味・関心のあるテーマを絞りこんでいきます。とくに、リサーチ・クエスチョンなどの適切な問題設定の仕方や論文作成の手順について学習します。
    5月中旬に仮題目を提出し、研究テーマに応じた指導教員を決定します。指導教員は、主指導教員1名、副指導教員1名です。

    秋学期

    先行研究を渉猟するとともに、独自の問題設定を確定する時期に当たります。複数の教員が参加する演習授業において、多角的な視点からコメントを受け、他の院生とも討論することによって、問題設定や研究計画をよりよいものにしていきます。以降は随時、指導教員による個別指導も行われます。

  • 修士2回生

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    春学期

    質問紙法や面接調査、文献研究など、問題設定に応じた具体的研究手法を策定することによって、研究計画を完成させ、計画を実行に移す時期に当たります。研究計画の実行に際しては、研究倫理についても学習します。研究内容によっては、実行前に学内の研究倫理審査委員会に審査を申請します。また6月末には題目を決定します。

    秋学期

    演習授業と個別指導において、結果や考察の概要を発表して、論考を深め、論文を完成させます。締切前に一度仮提出し、指導教員からコメントを受けて、修正した後、本提出します。受理された論文は、指導教員を含む複数教員が査読し、口頭試問を実施します。

修士論文作成のスケジュール

1回生

4月授業「臨床心理学課題研究」参加
5月研究計画書の提出・指導教員(主・副1名)の決定
6月授業「臨床心理学課題研究」発表開始

2回生

4月授業「臨床心理学課題研究」発表開始
6月修士論文題目の提出
10月仮提出
1月修士論文提出
2月口頭試問・最終審査
3月学位(臨床心理学)授与

修士論文の評価

合否の判定は、添付のルーブリックを用いた評価を行います。

合否の判定

合否の判定は、主査1名と副査1名の専任教員からなる審査委員会で口頭試問を行い、最終的な審査結果を決定した上で、研究科委員会で合否の判定を行います。

修士論文題目一覧

  • デートDV加害者に見られる心性とその支援に関する一考
  • 障がい児・者を兄弟姉妹に持つ者の葛藤に関する考察 ー職業選択の視点からー
  • いじめ加害の追従者の加害体験についての探索的研究 ー加害経験者への半構造化面接からー
  • 里親家庭の実子がもつ両親と里子への意識の検討 ー半構造化面接と動的家族画を用いてー
  • 被虐待児における解離と衝動的行動 ー情動調整不全の視点から―

関連リンク

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